APEXをプレーするにあたって、ゲーミングPCの使用は必須です。ゲーミングPCはBTOメーカーから購入する方法が一般的ですが、自作PCを作ればより好みのスペックに近づけられます。
しかし、実際に自作PCを作るにあたって、どのようなパーツを選べばいいのか悩む方は多いのではないでしょうか。自作PC初心者の場合、パーツ選びにつまづいて自作を諦めてしまうケースは多いです。
そんな方のために、この記事ではAPEXの推奨スペックをもとにしながら、自作PCの基礎とおすすめのパーツを紹介していきます。
自作PCは正しい知識をもとに作成すれば、コストやスペックの面で必ずメリットが生まれます。ぜひ最後までお読みいただき、自作PCに挑戦してみてください。
Apexの推奨スペック
まずはAPEXの推奨スペックについて紹介していきます。下記の表にまとめましたので、見ていきましょう。
OS | Windows 7 64ビット版 |
CPU | Intel i5 3570Tおよび同等品 |
メモリ | 8GB |
GPU | Nvidia GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290 メモリ8GB以上のグラフィックボード |
ストレージ | 22GB以上の空き容量 |
自作PCで快適にAPEXをするポイント
自作PCで快適にAPEX をプレーしたいのであれば、以下3つのポイントをおさえておきましょう。
- 100fps以上を出すなら「GTX1660SUPER」以上のGPUを搭載
- メモリは16GBが好ましい
- グラボとCPU,モニターの関係性が重要
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
100fps以上を出すなら「GTX1660SUPER」以上のGPUを搭載
PCでAPEXをプレーする一番のメリットといえば、高いリフレッシュレートでプレーできることです。
搭載しているグラフィックボードによって対応できるリフレッシュレートは大きく変わりますが、100fps以上を出すなら「GTX1660SUPER」以上のグラフィックボードを用意しましょう。
なお、リフレッシュレートごとに必要なグラフィックボードの目安は以下の通りです。
- フレームレート200fps以上:RTX3070
- フレームレート144fps以上:RTX3060
- フレームレート100fps以上:GTX1660SUPER
GTX1660SUPERに関しては品薄なことに加え、取り扱い自体がなくなる可能性もあります。見かけたら早めに手に入れておきましょう。
メモリは16GBが好ましい
APEXの推奨スペックにおいて、メモリは8GBとされています。しかし、メモリは16GBを用意するのが好ましいです。
メモリが少ないと、APEXを起動するだけでPCへの負荷がかかります。負荷がかかると処理の遅さや画面のカクつきが発生し、ストレスを感じてしまうでしょう。
また多重アプリの起動も難しくなり、通話アプリの起動やプレー中の調べ物が難しくなります。メモリを削るメリットはありませんので、16GBを目安にPCを自作するのがおすすめです。
グラボとCPU,モニターの関係性が重要
自作PCを作るのであれば、グラボ・CPU・モニターの関係性についてもしっかりと理解しておきましょう。
自作PCの制作時、パーツのバランスを考えずに組み立ててしまうのはありがちなミスです。
各パーツのバランスが取れていないことを「ボトルネック」と呼び、CPUやグラフィックボードにいずれかの性能が高すぎたり低すぎたりと、性能を活かしきれません。
せっかく性能のいいパーツを採用しても、バランスが悪ければ無駄になってしまいます。自作PC制作時はパーツのバランスについても意識しましょう。
apex用の自作PC組み立てに必要な工具
APEX用の自作PCを組み立てる際、いくつか必要な工具があります。最低限用意したい工具や道具は以下の通りです。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ニッパー
- カッター
- ラジオペンチ
- 静電防止手袋
- 結束バンド
各種工具はパーツの取り付けに必要となります。加えて、PCは精密機器であることから静電気にはかなり弱いです。そのため、作業時は必ず静電防止手袋を装着しましょう。
ただし、CPU取り付け時はCPUやソケットのピンに手袋が引っかかる恐れがあります。重大な問題につながるため、CPU取り付け時のみ手袋を外して作業するのがおすすめです。
APEX向け自作PCのおすすめパーツ
APEXの自作PCを搭載するパーツに悩んでいる人のために、おすすめのパーツを厳選しました。
- CPU:Ryzen 5 3600X
- CPUクーラー:虎徹 MarkII SCKTT-2000
- CPUグリス:Thermal Grizzly
- マザーボード:ASRock A520M Pro4
- メモリー:AD4U266638G19-D [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組]
- グラフィックボード(GPU):GeForce GTX 1660 SUPER
- ストレージ:WD Blue SN550 NVMe WDS500G2B0C
- ケース:Versa H18 CA-1J4-00S1WN-00
- 電源ユニット:KRPW-BK650W/85+
- OS:Windows 10 Home 64bit
それぞれのパーツ詳細について、詳しくみていきましょう。
CPU:Ryzen 5 3600X
PCにおいて、CPUはPCの基本性能を決定づけるパーツです。各パーツの性能を活かしきるためにはCPUの性能が高ければならないといっても過言ではありません。
自作PCを作るのであれば、Ryzen 5 3600Xを採用するのがおすすめです。
CPUコア数 | 6コア |
スレッド数 | 12スレッド |
「Ryzen 5 3600X」はコストパフォーマンスが高いCPUで、APEXを快適にプレーするなら十分な性能を持ちます。処理の安定性も抜群で、快適な動作が期待できるでしょう。
ただし、マルチタスクの面で見れば他のCPUに劣る部分もあります。マルチタスクを主として考えているなら、「Ryzen 5 5600X」を採用するのもおすすめです。
CPUクーラー:虎徹 MarkII SCKTT-2000
ゲーミングPCは、使用していると必ず多量の熱が発生します。発生する熱を放置するとPCの処理が遅くなるだけでなく、PC自体の故障につながるかもしれません。
CPUクーラーは、使用中に発生するPCの熱を排熱するために必要なパーツです。
「虎徹 MarkII SCKTT-2000」はコンパクトサイズながらしっかりとした冷却性能が特徴となっています。
取り付けがしやすく他のパーツにも干渉しづらいため、ゲーミングPC初心者にもおすすめのCPUクーラーです。
CPUグリス:Thermal Grizzly
CPUグリスは、CPUとヒートシンク間の熱伝導率をよくするために塗られる潤滑剤の一種です。
CPUグリスがなければ熱伝導率が落ちるだけでなく、冷却性能も低下してしまうためPCの動作自体が悪くなってしまいます。
「Thermal Grizzly」は数あるCPUグリスでも、高い熱伝導率を誇る製品です。さまざまなニーズに合わせたモデルが発売されているため、自身が求めるものに合わせて購入しましょう。
マザーボード:ASRock A520M Pro4
マザーボードは、CPUやメモリ、グラフィックボードなどを動作させるために基盤となるパーツです。
複雑な回路が組み込まれており、マザーボードがなければ各パーツの連携ができません。
「ASRock A520M Pro4」はM.2のSSDを搭載できるマザーボードとなっており、かなり拡張性が高いのが特徴です。
価格が安いにもかかわらず、SSD用のヒートシンクが付属されているのも高い評価を得ています。
メモリー:AD4U266638G19-D [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組]
メモリーは、CPUが実行する処理を一時的に記憶する役割を持つパーツです。
メモリーの容量が少なければPCの動作が重くなり、快適な動作は期待できません。
「AD4U266638G19-D」は高速データ通信と電力効率向上を実現したメモリーとなっています。
処理速度の速さはもちろん、省電力を求めているのであれば非常におすすめのメモリーです。
グラフィックボード(GPU):GeForce GTX 1660 SUPER
モニターに映像を映し出すために必要なPCパーツがグラフィックボードです。
グラフィックボードの性能が高ければ高画質なゲーム映像を楽しめるため、画質にこだわるならグラフィックボードのスペックを上げましょう。
「GeForce GTX 1660 SUPER」は、現行のPCゲームをプレーするのに最低限用意しておきたいグラフィックボードです。
APEXにおいても100fpsを余裕で出力できるため、エイムが合わせやすくなることに加えて、映像遅延や敵の位置飛びを感じなくなります。
ストレージ:WD Blue SN550 NVMe WDS500G2B0C
ストレージはゲームデータやゲームファイルなど、さまざまなデータを記録しておくために必要なパーツです。
ストレージはHDDとSSDに大きく分類されますが、ゲームのロードや起動を早くしたいならSSDを搭載しましょう。
「WD Blue SN550 NVMe WDS500G2B0C」はNVMe SSDのため、かなり高速なデータ転送が可能です。
低電力消費のモデルながら、ハイパフォーマンスなのも特徴といえるでしょう。
ケース:Versa H18 CA-1J4-00S1WN-00
PCケースは、PCのパーツを内部に収納するとともにPCの外観を決める重要なパーツです。
見た目だけでなくサイズ感もさまざまなため、まずはPCをどのくらいのサイズ感にしたいか決めるのが良いでしょう。
「Versa H18 CA-1J4-00S1WN-00」はミニタワー型PCケースながら、高い冷却性能と拡張性を実現したPCケースです。
サイドパネルもアクリルとなっていることから、こだわりの自作PC内部も楽しめます。
電源ユニット:KRPW-BK650W/85+
PCを動作させるには当然電源が必要になります。電源ユニットはその名の通り、各PCパーツに電源を供給するためのパーツのことです。
一口に電源といっても規格や種類はさまざまで、PCケースに合わせたケーブルの長さや端子の種類を確認しなければなりません。
「KRPW-BK650W/85+」は80PLUS BRONZEの電源となっており、安価に入手できる電源ユニットです。
安価ながらプラグイン仕様が採用されているため、エントリーモデルのPCを自作するにおいてはかなり人気の電源ユニットとなっています。
OS:Windows 10 Home 64bit
PCを動かすための基本的なソフトウェアがOSです。OSは全体のアプリケーション管理やシステム管理を行うため、搭載していなければそもそもPCが使い物になりません。
「Windows 10 Home 64bit」は世界的に最もメジャーなOSであり、ほとんどのPCに搭載されています。
OS自体によほどのこだわりがなければ「Windows 10 Home 64bit」を採用しておきましょう。
APEX向け自作PCのおすすめパーツまとめ
今回はAPEX向けの自作PCについて、パーツ選びのポイントやおすすめのパーツについて紹介してきました。
結論として、APEX用の自作PCを作るのは非常におすすめです。
BTOメーカーのパソコンでは希望のスペックが見つからないこともあるため、自分の求めるスペックに近づけたいならぜひ作成に取り組んでみましょう。
ただし、自作PCを作るには実際の制作時間のほか、パーツが届くまでの時間がかかります。その反面、BTOメーカーから購入するよりもコストカットが可能です。
この記事で紹介した内容ともとに、自作PCが自分にとってメリットがあるかをしっかりと判断して、メリットがあるようなら自作PCの制作に取り組んでみてください。