FPSをプレイする方なら、一度は気になるのがゲーミングマウスの持ち方です。
博士
持ち方ひとつでエイムに影響があるのなら、エイム精度を上げられる持ち方を知りたい方も多いでしょう。また持ち方ごとに適したゲーミングマウスも気になるところです。
本記事ではゲーミングマウスの3つの持ち方や、持ち方ごとのおすすめゲーミングマウスを紹介しています。
マウスの持ち方は3つある
ゲーミングマウスには大きく分けて3つの持ち方があります。
- かぶせ持ち
- つかみ持ち
- つまみ持ち
持ち方によってエイムの合わせやすさや操作感が異なっていますが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、持ち方で強さが決まるわけではありません。
自分の持ち方に適したゲーミングマウスを選べれば、FPSのプレイが格段に快適になります。
持ち方の特徴を解説しているので、まずはあなたの持ち方を確認してみてください。
かぶせ持ち
かぶせ持ちは手のひら全体をゲーミングマウスに沿わせるような持ち方です。一般的な持ち方なので、無意識にかぶせ持ちをしていたプレイヤーは多いでしょう。
博士
ゲーミングマウスに手を乗せるような形は、手がマウスパッドに当たりにくくスムーズに操作できます。ゲーミングマウスに手を添わせることで余計な力が入らず、手が疲れにくいのもメリットです。
かぶせ持ちではゲーミングマウスを操作する支点が手首となり、縦方向の大きな動作を行いにくくなります。
かぶせ持ちはゲーミングマウスを持つ手が安定するので、大型のゲーミングマウスでも簡単に扱えます。マウス操作をピタッと止めやすい、重量感のあるマウスが好みの方におすすめです。
つかみ持ち
つかみ持ちは5本の指先と手のひらの付け根でゲーミングマウスを支えて持ちます。
博士
かぶせ持ちと同じ様に安定性が高いのが特徴ですが、手を少し浮かすので縦方向の動作に自由度が出ます。
細かいエイミングを行いやすく、マウスのサイズをあまり選ばないのも特徴です。
左右のメインボタンに指を立てる形で置くため、素早いクリックができるのもメリットでしょう。急に敵が現れてもすぐにADS(サイトの覗き込み)や射撃ができます。
しかし持ち方に慣れれば、安定したマウス操作や素早いクリックができるようになります。
かぶせ持ちは中型サイズのゲーミングマウスに適した持ち方です。手のひらの付け根でマウスを固定できるように、手に馴染む中型サイズのゲーミングマウスを選びましょう。
つまみ持ち
つまみ持ちは5本の指先だけでゲーミングマウスを支える持ち方で、手のひらはマウスのどこにも触れません。
つまみ持ちは指先だけで持つ方法と指の第一関節まで使って持つ方法に分類が可能です。2つの持ち方を比べると、指の第一関節まで使うほうがマウス操作を安定させられます。
博士
しかし3本の指だけを頼ってゲーミングマウスを支えるため、プレイ中に指に負担をかけることがデメリットです。他の持ち方と比べて安定性が低く、大型マウスの操作には向いていません。
またゲーミングマウスの左側を支えるのは親指だけなので、性質上サイドボタンを押しにくくなっています。
つまみ持ちは小型で軽量モデルのゲーミングマウスに適した持ち方です。細かい操作ができるため、多くのプロゲーマーも好んでいます。
マウスの持ち方の決め方は?生まれつきの重心タイプで変わる
ゲーミングマウスの持ち方が3つに分類されるのは、人それぞれの重心タイプによって持ち方に向き不向きがあるからです。
身体の重心は生まれつき以下4つの重心タイプに分かれています。
- 前重心→タイプA
- 後重心→タイプB
- 内側重心→タイプ1
- 外側重心→タイプ2
つり革を持つときに指先を中心につかむ方は前重心、手のひら全体でつかむ方は後重心の傾向があります。
内側重心か外側重心かはコップをつかむときの持ち方で判断が可能です。親指・人差し指・中指でコップを持つ方は内側重心、親指・薬指・小指でコップを持つ方は外側重心に分類されます。
4つの重心タイプを理解することが、人それぞれに合ったマウスの持ち方を選ぶポイントです。
例えばタイプA2の方は、指先を使う傾向があるのでつまみ持ちに適しています。タイプB1やタイプB2の方は、手のひらで安定させるかぶせ持ちがおすすめです。
またタイプA1の方は前重心かつ内側重心なので、人差し指に力を入れやすく薬指や小指の力は抜けています。このため親指・薬結・小指だけでマウスを支えるつかみ持ちよりも、マウスを支える接点が多いつかみ持ちがおすすめです。
どの持ち方にもメリット・デメリットがあり、最強の持ち方はありません。あまり持ち方にこだわらず、自分の重心に合った持ち方と手に馴染むゲーミングマウスを選びましょう。
かぶせ持ちにおすすめのゲーミングマウス
博士
特にボディに盛り上がりのあるゲーミングマウスは、手にフィットしやすくプレイ中の滑りを防止できます。
ここではおすすめのゲーミングマウスとして、ロジクールのG703とレイザーのDeathAdder Eliteを紹介します。
かぶせ持ちで快適にプレイができるゲーミングマウス選びの参考にしてみてください。
ロジクール G703
商品名 | G703 |
サイズ | 124×68×43mm |
重量 | 95g |
接続方式 | 無線 |
DPI | 25,600 |
G703は右利きの手にフィットする、エルゴノミックデザインを採用したゲーミングマウスです。
高感度のHERO 25Kセンサーを搭載しているため、最大DPIが25,600と高くエイム精度の向上に貢献してくれます。
G703はかぶせ持ちでFPSをプレイする方におすすめのゲーミングマウスです。マウスのボディが高く手にフィットするので、安定したマウス操作を行うのに適しています。
レイザー DeathAdder Elite
商品名 | DeathAdder Elite |
サイズ | 127×70×44mm |
重量 | 105g |
接続方式 | 有線 |
DPI | 16,000 |
DeathAdder Eliteは右利き向けのゲーミングマウスで、エルゴノミックデザインが採用されています。
最大センサー感度は16,000DPI、対スピード性能は450IPSと高い数値をマークしています。このため素早いマウス操作が必須のFPSでも十分な性能の発揮が可能です。
DeathAdder Eliteにはラバー製のサイドグリップがあるため、かぶせ持ちの安定性をさらに高められるゲーミングマウスです。長時間のプレイで手汗が気になっても、手が滑らずゲームに集中できます。
つかみ持ちにおすすめのゲーミングマウス
博士
かぶせ持ちと比べて、つかみ持ちは安定性が下がるため、軽すぎず重量のある中型のゲーミングマウスが適しています。
つかみ持ちにおすすめのゲーミングマウスとして、ロジクールのG Pro ワイヤレスとレイザーのViperを紹介します。
接点の少ないつかみ持ちでも、プレイを安定させられるゲーミングマウスを選ぶ際の参考にしてください。
ロジクール G Pro ワイヤレス
商品名 | G Pro ワイヤレス |
サイズ | 125×63.5×40mm |
重量 | 80g |
接続方式 | 無線 |
DPI | 25,600 |
G Pro ワイヤレスは数多くのプロゲーマーが愛用するゲーミングマウスです。
世界で活躍するプロゲーマーの声を反映して開発されたので、どの持ち方でプレイしていても違和感をほとんど感じません。
G Pro ワイヤレスはつかみ持ちでFPSをプレイする方に適しています。80gと適度な重量感があるので、思ったところでエイムを止められるでしょう。なお、電池寿命が10時間伸びたG PRO X SUPERLIGHTも、左右対称のつかみやすい形状をしているのでおすすめです。
G PRO X SUPERLIGHTのレビューは以下の記事を参考にしてみてください。
レイザー Viper
商品名 | Viper |
サイズ | 126.73×66.2×37.81mm |
重量 | 69g |
接続方式 | 有線 |
DPI | 16,000 |
Viperは左右対称デザインのゲーミングマウスで、つかみ持ちでプレイする方におすすめです。
マウスボタンにはRazerオプティカルマウススイッチが搭載されているので、しっかりとしたクリック感を得られます。このため人差し指と中指を立てるフォームでも、クリックミスがありません。
Viperは操作性と安定性を兼ね備えた、つかみ持ちにおすすめのゲーミングマウスです。マウスのボディには高さがあるので、後ろ重心でもしっかりとマウスを支えられます。
つまみ持ちにおすすめのゲーミングマウス
博士
つまみ持ちは紹介した3つの持ち方の中で、最も安定性が低くなっています。その一方で指先を動かしやすいため、繊細なマウス操作が可能です。
つまみ持ちの方におすすめのゲーミングマウスとして、ベンキューのZOWIE S2とグロリアスのModel O-Mouse Glossyを紹介します。
小型で軽量モデルのゲーミングマウスを探す参考にしてみてください。
ベンキュー ZOWIE S2
商品名 | ZOWIE S2 |
サイズ | 122×64×38mm |
重量 | 82g |
接続方式 | 有線 |
DPI | 3,200 |
ZOWIE S2は全長が短いゲーミングマウスなので、つまみ持ちの方におすすめです。
左右対称デザインの右利き用ゲーミングマウスで、少ない接点で支えるフォームでも均等に力を入れられます。
マウスのセンサーにはZOWIE 3360センサーが搭載されていて、狙った敵を瞬時に捉えられます。4段階で変更できるDPIボタンはマウスの裏面に配置されているので、プレイ中に押し間違える心配もありません。
ZOWIE S2は手のひらに収まる小型のゲーミングマウスのため、つまみ持ちでプレイする方に適しています。重量は82gですが、小回りが効くので手に負担がかからずプレイできるでしょう。
グロリアス Model O-Mouse Glossy
商品名 | Model O-Mouse Glossy |
サイズ | 120×63×36mm |
重量 | 58g |
接続方式 | 有線 |
DPI | 12,000 |
Model O-Mouse Glossyは超軽量モデルのゲーミングマウスで、つまみ持ちでプレイしても手に負担をかけにくいのが特徴です。
マウスのセンサーにはPixart PMW3360を搭載しており、最大感度は12,000DPIまで対応しています。リフトオフディスタンスが0.7mm以下のため、持ち上げても誤作動を起こしません。
Model O-Mouse Glossyは手への負担が少ない軽量モデルのゲーミングマウスを使いたい方におすすめです。肉抜きされたボディから耐久性が心配ですが、耐久テストにもクリアしています。
プロゲーマーのマウスの持ち方例
ゲーミングマウスの持ち方に悩む場合は、プロゲーマーの持ち方を参考にしてみるのがおすすめです。
ここでは以下4名のプロゲーマーを紹介します。
- 釈迦さん
- beauloさん
- aceuさん
- Depさん
プロゲーマーが実際に使っているゲーミングマウスも紹介しているので、持ち方やマウス選びの参考にしてください。
釈迦
PUBGやApex Legendsのプロゲーマー・ストリーマーとして活躍する釈迦さんは、つまみ持ちでゲームをプレイしています。
博士
釈迦さんが使用するゲーミングマウスは、スティールシリーズのRival 100やロジクールのG Pro HERO ワイヤレスです。つまみ持ちのプレイヤーですが、中型のゲーミングマウスを愛用しています。
どちらのゲーミングマウスも左右対称モデルなので、つまみ持ちのプレイヤーに適しています。
beaulo
Rainbow Six Siegeのプレイヤーであるbeauloさんは、つまみ持ちのプレイヤーです。
博士
beauloさんの使用ゲーミングマウスは、ロジクールのG Pro HERO ワイヤレスとベンキューのZowie FK1です。ゲーミングマウスの中でも中型サイズですが、薄めなのでつまみ持ちでも快適にプレイできます。
どちらのマウスも取り回しが良いため、FPSプレイヤーに好まれています。
aceu
aceuさんはつまみ持ちのプレイヤーで、Apex LegendsやVALORANTの大会で活躍しています。
博士
aceuさんが使用するゲーミングマウスは、47gの軽さが特徴的なファイナルマウスのUltralight 2です。マウスのボディが肉抜きされているため、軽量化を実現しています。
超軽量化されたゲーミングマウスで高いエイム精度を発揮するのは、プロならではのスキルでしょう。
Dep
Depさんは紹介したプロゲーマーのなかで、唯一かぶせ持ちのプレイヤーです。
博士
Depさんが愛用するゲーミングマウスは、ロジクール G Pro HERO ワイヤレスとベンキューのZowie ZA12です。
Zowie ZA12は中型サイズでボディに盛り上がりがあるため、かぶせ持ちでのプレイに適しています。手にフィットしやすく、プレイ中に手からズレる心配もありません。
自分に合ったマウスの持ち方を見つけよう
ゲーミングマウスの持ち方は生まれつきの重心が前傾か後傾かによって、以下の3種類に分けられます。
- かぶせ持ち
- つかみ持ち
- つまみ持ち
前傾重心の方はつかみ持ちやつまみ持ち、後傾重心の方はかぶせ持ちの傾向がありました。
プロゲーマーにはつまみ持ちでプレイする方が多いですが、持ち方によって強さが決まるわけではありません。
持ち方ごとに適したゲーミングマウスを選んでプレイすることが大切です。
自分の重心や手に合ったゲーミングマウスを使って、エイムスキルを高めましょう。