大体の人は首からストラップでかけたり、カメラバッグにその都度収納したりしていると思います。
しかし、首から下げていたら動いたり屈んだりしたときにカメラがぶらぶらしてぶつけて傷を付けてしまう恐れもあります。
だからといって、その都度カメラバッグに収納していては取り出すのが億劫になって写真を撮影すること自体が面倒になってしまいます。
その二つのデメリットを解消してくれるアイテムがPeak DesignのCaptureです。
これを使うことによってカバンのショルダーストラップやズボンのベルトにしっかりと固定することができるので不注意でカメラを傷つけてしまったりということを防ぐと同時に、サッと写真を取ることができるようになります。
Peak Design Captureの紹介
Peak Designはアメリカのサンフランシスコに拠点を置く、撮影をより便利にするアイテムを作っているメーカーです。そのなかで、ロングセラー商品となっているのがCaptureで、現在販売されているのは改良を重ねられて作られた三世代目のV3です。
Captureはシンプルで小さいながらも、日々の撮影を格段に便利にしてくれるアイテムとして人気を博しています。
使い方
使い方はいたってシンプルです。Captureはクリップとプレートの二つに分けられます。
クリップの取付
まずは、クリップをカメラを固定したい場所、例えばリュックのショルダーストラップやズボンのベルトなどに付けます。
すると、片方が外れるようになっているので、この二つのパーツで挟み、またネジを回して固定します。内側にラバーが貼ってあるので、ほとんどの場所に強力に固定できるはずです。
また、挟むスペースが訳5.5cmあるので、取り付けられるものの自由度が高いです。
プレートの取付
次に、プレートをカメラにつけます。プレートはカメラの三脚穴に、付属の六角棒レンチを用いて付けます。
もし付属のものをなくしてしまった場合は、4mmの六角レンチをホームセンター等で購入しましょう。
このプレートはPeak Designが販売しているストラップなどを通す穴もあるので、合わせて使えば便利だと思います。
クリップにプレートを取り付ける
そして、カシャッとはめれば固定ができ、クリップ上部側面にあるボタンを押しながらカメラを引っ張れば取ることができます。
初めは、角度などの問題で慣れないかもしれませんが、慣れたら見なくてもできるようになります。
半年使ってみてのレビュー
このキャプチャーを半年使ってみて、便利だと思う反面、不便な点も見えてきました。
まずは、便利な点からご紹介します。
便利な点
①カメラがぶらぶらしない
付属のストラップを使っていたときはカメラがぶらぶらしたり、カバンの中で絡まったりと不満だらけでした。そこで、カメラを常に手で持っているスタイルでしばらく過ごしていたのですが、片手がふさがっていると不便なのと、とっさの時にカメラを壊しかねないと思っていました。
しかし、キャプチャーを使い始めてそれらの不満点はすべて解消されました。初めこそはリュックのショルダーストラップにカメラがついているのに違和感がありましたが、しばらくすれば気にならなくなります。カメラがむき出しなので怖いと思っていましたが、日常で肩をぶつけることもないので安全です。
②サッと撮影ができる
カメラがむき出しで、クリップからカメラを外すのもスムーズに行えるため、歩きながら、自転車に乗りながら、「ここで撮りたい」と思った瞬間にすぐにカメラを構えることができます。その瞬間しかない貴重なシャッターチャンスを逃しにくくなるのも一つのいい点です。
不便な点
しかし、持っているカメラや三脚によっては不便な点もあります。
①バッテリーカバーに干渉する
特に、ミラーレスやコンデジなどの小型のカメラはバッテリーカバーと三脚穴が近い機種があります。その場合、プレートがバッテリーカバーに干渉してしまい、バッテリーを交換する時やメモリーカードを取り出す際に、いちいち六角レンチでプレートを外さなければいけません。
②普通の三脚が使えない
プレート自体はアルカスイスに互換性があるので、アルカスイスの雲台を持っていればいいのですが、ネジでとめるタイプの雲台を持っていた場合、プレートを付けたままでは使用することができなくなります。その場合、雲台を別に購入するか、プレートを外して使うことになります。
③稀に三脚穴が浅いものがある
すごく特殊な例だと思いますが、80年ほど前のライカのフィルムカメラの三脚穴は今のカメラよりも浅く、しっかりと固定することができませんでした。
もしも、オールドフィルムカメラでの使用を考えている方がいれば、一度どこかで試してみるか、寸法を載せておきますのでノギス等で計測してから購入を検討してみてください。
プレートの出っ張っているねじの長さ(必要な三脚穴の深さ):5.4㎜
Leica IIIbの三脚穴の深さ:5mm
X-E1の三脚穴の深さ:6.8mm
ということで、4-5mm程足りないせいでしっかりと締まりませんでした。
まとめ
多少値段は高いですが、その値段に見合うだけの便利さがこのCaptureという商品にはあります。お手持ちのカメラの三脚穴がバッテリーカバーから離れており、新しくアルカスイスの雲台を買えるならば、これ以上ない便利なアイテムとなると思います。普段使いを初め、自転車、登山などのアクティビティにも使用できるので、大変おすすめです。