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【初心者でも撮れる】ポートレート撮影のコツとテクニックを紹介

ポートレート撮影のコツとテクニック

普段からカメラを持って風景写真などを撮影している方によくあることが、カメラを持っている=何でも撮ることができると勘違いされ、普段はしない人物撮影などを頼まれることです。

ポートレート撮影と一括りのジャンルとはいえ、撮影時にはカメラのセッティングや設定はもちろん、屋外であれば周囲の建物などの人工物などをどうするのか。

太陽光などの自然をいかに組み合わせるのか。

屋内であれば、ストロボ等を使用して綺麗な影をつけて立体感をだすなど、知っておかなければならない知識が山ほどあります。

今回は、そんな中でも初心者がこれだけ気を付ければプロのような写真を撮れる、というコツをいくつかご紹介していきたいと思います。

ポートレート撮影での一番のコツは「絞りを開放して焦点距離の長いレンズで撮影する」です。

このことを気を付けるだけでも一眼カメラの良さを十分生かした写真が撮れます。ではなぜ絞りを開放して、なおかつ焦点距離の長いレンズで撮影するのでしょうか。

ポートレート撮影は人が主役!

ポートレート撮影において基本的に主役は人です。

その為、写真の中で人以上に目立つ被写体があるとそちらに目がいってしまいます。

そこで一眼カメラの強みでもあるボケを上手に利用して無駄なものはボカすことにより、より人へ目線を集めることができます。

ピントの合っていない箇所をボカしたい場合は大きく2つの要素があります。

  • F値を開放する
  • 焦点距離の長いレンズを使用する

F値を開放した場合にはボケ味が強くなるのですが、もう1つの要素である焦点距離を長くすることでよりボケ味が強くなります。

焦点距離は長くなればなるほど圧縮効果といわれるものができ、人物の背景にあるものがより近く、大きく見える特性があります。

そしてF値を開放して撮影することにより、圧縮効果で得た大きな背景が大きくボケ、結果として大きなボケ味となって背景になります。

その為F1.4からF1.8ぐらいまでF値を開放できない場合は、焦点距離の長いレンズを使用することで、ボケ味を強く表現することができます。

カメラの設定

撮影モードは基本的にはAモードで撮影します。

AモードはF値しか変更しませんが、F値は開放でしか撮影しませんので、装着しているレンズの最小値まで開放します。
ただし、シャッタースピードには気を付けなければならず、被写体が歩いていたり動きがある場合の撮影下ではブレないようにしなければなりません。

ISO AUTO 低速限界機能などシャッタースピードを最低限保ち、残りはISO感度で調整する機能がない場合はマニュアルモードで絞り値は開放、シャッタースピードは被写体に合わせて設定、ISO感度をAUTOにしておくことでブレのリスクを最小限に抑えてくれます。

ポートレートに適したレンズ

ポートレート撮影をする場合はなるべく単焦点レンズを使用するようにします。

単焦点レンズは焦点距離が固定ですので、撮影の際は自分が動いて画角などを決める必要がありますが、標準ズームレンズなどのズームレンズと違い、高い解像力と描写力を誇る為、より綺麗な写真を撮ることができる単焦点レンズが最適です。

焦点距離については様々ありますが、おすすめのレンズは焦点距離85mm ・135mm でF1.4~1.8の単焦点レンズです。焦点距離はこれ以上長くなると、背景がボケすぎるのでこれぐらいがちょうど良いです。

α7シリーズには50mmF1.8や85mmF1.8が比較的安価で販売しているのでそちらがおすすめのレンズです。F2.8通しの大三元レンズでも十分綺麗に撮影できます。
私が主に使用しているレンズは下記のレンズになります。

左から
・SAMYANG 14mm F2.8

・SONY 85mm F1.8

・TAMRON 28-75mm F2.8

・TAMRON 70-200mm F2.8

ピントはどこに合わせる?

基本的には両目にピントが合うようにフォーカスします。

最新のカメラでは瞳AF機能などもありますので搭載されている場合はぜひ使用してみましょう。
また片目に合わせるともう片方の目がピンボケするという場合は手前側の目にピントを合わせると良いとされています。

ただでさえF値を開放で撮影するので被写界深度が非常に浅くなっているので、一番難しいポイントでもあります。

太陽光を味方につける

屋外で撮影する際に太陽光がある場合は上手に太陽光を取り入れましょう。

ポートレート撮影に適した光の向きは半逆光といわれています。

真正面に光が当たるとコントラストが強すぎ、硬い印象になってしまう為です。

また被写体の斜め後ろに太陽があると被写体の顔が暗くなりすぎず、輪郭も綺麗にでてきます。

そしてなにより被写体となるモデルさんも太陽を直接見ないでいいので、眩しいこともなく自然な表情がだしやすいです。
また、あえて逆光撮影でストロボを使用して顔に光を当てる方法なども存在します。

超広角ポートレートとは?

ポートレート撮影はあくまで被写体が主役ですが、あえて周りの環境を入れることで被写体と背景の両方を活かすこともできます。

代表的なものとしては、星空ポートレートや花火ポートレートなどです。

その時、その場所でしか撮影できないロケーションになればなるほど価値が高くなるので、最近ではブライダルフォトとして撮影する場合もあるようです。

超広角ポートレートは背景をしっかりと見せることが多いのでF値も開放ではなく、F5.6~F11などと全体的にピントが合うように設定をおこないます。

まとめ

ポートレート撮影を成功させるためには周囲の環境をいかに理解しておくかがポイントとなります。

基本的にはカメラ側の設定はほとんど同じなので、事前に撮影地に赴き、どの向きでどのアングルで、焦点距離はどれくらいが適しているかなどを考え、写真のイメージをもっておくことが非常に大事となります。

そして撮影当日はとにかく枚数を撮っておくことで撮り逃しがないようにしておきましょう。

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