今回は、BenQ ZOWIEから発売された右手用左右対称型ゲーミングマウスのS SERIES(S1/S2)を提供頂いたので、お世辞抜きでありのままに感じたことをレビューします。
最近のゲーミングマウスのトレンドは穴ボコマウスを筆頭に軽量ゲーミングマウスやワイヤレスゲーミングマウスが流行っています。
その中でもBenQ ZOWIEのゲーミングマウスはこれまでもLED等の光物は搭載しない、余計なソフトウェアを導入しなくても別のPCに接続した時でもマウスとPCを接続するだけで、すぐにいつも通りの設定でゲームをプレイできるといったオフライン大会等にも強いマウスといったイメージが強いです。
時代に流されない必要最小限の機能性で最高のパフォーマンスを発揮するといったオーソドックスなゲーミングマウスのスタイルを貫いている用に感じます。
流行りに乗らず独自のスタイルで商品開発を行うのにも何かと理由はあると思うので、その独自のスタイルに触れつつもレビューしていきます。
BenQ ZOWIE S1 / S2の紹介
スペック
公式:https://zowie.benq.com/ja/product/mouse/s/s1.html#specific
DPI | 400 / 800 / 1600 / 3200 |
USB | USB 2.0 / 3.0 プラグ&プレイ |
ボタン | 5 ボタン |
重量 | S1/87g S2/82g |
ケーブル長 | 2m / 6,6 ft |
レポート率 | 125 / 500 / 1000 Hz |
サイズ | S1/中サイズ S2/小サイズ |
設計 | 左右対称(右利き用) |
Sシリーズは全長が短く設計されているため、マウスを包み込んで固定しやすくなっています。 マウスの手のひらと後端の間に十分なスペースがあるので、ユーザーは垂直方向の移動がしやすいように設計されています。 Sシリーズは3360センサーを搭載しており、2サイズで展開されています。公式引用
BenQ ZOWIE S1 / S2の特徴
①The New S シリーズ
より短い全長はユーザーが簡単に包み込みそしてマウスを握ることを可能にします。 設置面とマウスの後端の間には十分なスペースがあるので、ユーザーは自由に垂直方向に動きながらも、マウスの背面に手のひらを置くことができます。
②左右対称の右利き用デザイン
右側のサイドボタンは、右利きのユーザーの握りを妨げないように削除されています。 あらゆる種類のグリップに適しており、好みやグリップスタイルに基づいて設定されています。
③改良されたケーブルコネクタ位置
ケーブルがマウスパッドに引っ張られる可能性を低くするために、マウスケーブルのコネクタ位置が斜めに持ち上げられています。
BenQ ZOWIE S1 / S2のファーストインプレッション
BenQ ZOWIE S1 / S2の形状
正面から見たBenQ ZOWIE S1 / S2
左がS1 右がS2の画像
S1が中サイズモデル S2が小サイズモデル
BenQ ZOWIE S1/S2の形状は(左右対称)右手用で、現在BenQ ZOWIEから発売されているBenQ ZOWIE FKシリーズとBenQ ZOWIE ZAシリーズの形状とよく似ているのですが、FK、ZAシリーズよりも癖がなくより万人受けする形状となっております。
裏面から見たBenQ ZOWIE S1 / S2
左のボタンがポートレート切り替え(125 / 500 / 1000 Hzの3段階)、右がDPI切り替え(400 / 800 / 1600 / 3200の4段階)
BenQ ZOWIE S1 / S2のケーブル
BenQ ZOWIE S1 / S2の最大の特徴、それはケーブルの根元が他のゲーミングマウスに比べてやや上部に配置されている。
ケーブルを上部に配置する事でファートナイト等のゲームで視点移動が上下に激しく移動する際に生じるマウスパッドとゲーミングマウスのケーブルの擦れを低減する工夫が施されています。
BenQ ZOWIE S1を実際に持った際の例
マウスの持ち方とマウスのフィット感が分かりやすいように画像にて紹介していきます。
私の手の大きさは17cmで、小柄な男性、女性ぐらいの大きさです。
かぶせ持ちの例
少し大きめに感じるが左右対称のゲーミングマウスにしては、かぶせ持ちがフィットする。
掴み持ちの例
S1の後ろの方がやや大きいので掌が固定され、かぶせ持ちよりも掴み持ちの方が使いやすい。
つまみ持ちの例
重量が87gあるので指先で操作するのには向いていない。
BenQ ZOWIE S2を実際に持った際の例
かぶせ持ちの例
S1に比べてS2は小さく自分に合っているのかS2は凄くフィットする。
掴み持ちの例
S2は小さいのでS1よりも掴み持ちはやり易い。
つまみ持ちの例
重量が82gとS1より5g軽いがそれでもつまみ持ちはやりづらい。
以上S1とS2の持ち比べでしたが、自分の手は17cmと小さい為S1を扱うのには大きくてつかいずらく、S2は小さい為自分の手にはフィットしました。
その他補足
- ・クリック感
S1/S2共にクリックし易く、ストレスなくクリック出来る。
しかしS1は大きい為かS2に比べクリック感が少し柔らかい。 - ソール
S1/S2共に無難な性能。
スペアのソールが付属している。 - コード
ビニールタイプで抵抗がなくストレスは感じなく、マウスバンジーと組み合わせると尚パフォーマンスを発揮できるでしょう。
BenQ ZOWIE S1 / S2を使用してみた感想
デザイン・形状
S1/S2は非常にコンパクトなデザインの両手利きのマウスであり、誰もがこのデザインを積極的に嫌う事はないでしょう。 誰にとっても完璧な形状は明らかにありませんが、Zowieのゲーミングマウスのデザインは本当に洗練されています。ECシリーズ、FKシリーズ、ZAシリーズが発売されていますが、Sシリーズはその伝統を継承しています。
S1/S2は表面にコーティングが施されています。ゲーム中に手汗をかきやすい人にとってゲーミングマウスが滑るというのはストレスで仕方がないことでしょう。S1/S2は長時間ゲームをしていても手汗によって滑るというのはなかったです。
AIMのしやすさ
↓実際にS2を使用してプレイした時のクリップ
S1/S2にはコードが上部に配置されていることによりマウスパッドとコードが擦り合わないのでワイヤレスゲーミングマウスのような感覚でAIMをすることができました。
マウスのグリップ感とマウスの重さもあるので、AIMが安定していてBenQ Zowieらしい性能でした。
マウスのグリップ感に関しては左右対称型なこともあり、様々な持ち方が試せますので自分に合った持ち方を発見することが出来ました。
BenQ ZOWIE S1 / S2のまとめ
良い点
- 2サイズ展開されているので自分の手の大きさに合った物を選べる
- デザインがシンプルで様々な持ち方が出来る
- ケーブルが柔らかい
- ケーブルの根元が上部にある
- サイドボタンが大きくて押しやすい
- ドライバーレスなので専用のソフトウェアがいらない
悪い点
- ケーブルをマウスパッドに干渉させないためには別途マウスバンジーが必要
- マウスホイールにノッチ感があるのでスムーズなホイールが好きな人には違和感がある
S1/S2はDIVINAという限定モデルで販売されていましたが、表面のコーティングがツルツルで色も派手な色しかなかったので手汗をあまりかかない人や女性向けといったカラーバリエーションでしたが、今回のSシリーズはこれまでのBenQ ZOWIEの製品と同じ様に色もブラックでコーティングも手汗防止で発売してくれたので既存のシリーズと比べても同水準のゲーミングマウスになりました。
今回S1/S2の最大の特徴はマウスバンジーとの併用でコードが干渉しないという点が一番印象深かったのですが、値段が高くなっても良いので形状はそのままにワイヤレスで販売した方が今時の万人に受けるんじゃないかなという印象でした。
大きさが2サイズあるので手の大きさが「普通~大きい」人はS1「小さい人」はS2と選択肢があり、形状もシンプルで「BenQ ZOWIEはeスポーツ等で使用されているデバイスメーカーで気になっているのでどんなものか使ってみたい」というラフな考え方で購入しても期待を裏切らないといった印象のゲーミングマウスBenQ ZOWIE S1 / S2でした。