しかし、運良く一眼レフカメラなどを持っていれば良いですが、ほとんどの場合はカメラを持っていない時に限って虹が出ていたり、綺麗な積乱雲が出ていたりとするものです。
そんな時でも常日頃から身に着けているスマートフォンを使用すれば、今目の前にある風景を写真として残すことができます。
普段から一眼レフカメラやミラーレスカメラなどを使って写真を撮っている方とカメラなど所有したことがない方が、それぞれスマートフォンで同じ場所で撮影を行った場合、どちらの人が綺麗な写真を撮影することができるでしょうか。
どちらも同じスマートフォンという同スペックのカメラを使用しているにもかかわらず、なぜ差がでてしまうのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。
それは風景写真の撮り方、そして見せ方にポイントがあるのです。
今回はスマートフォンを使ってSNS映えする、綺麗な風景写真の撮り方をご紹介していきたいと思います。
カメラ未経験者とカメラ所有者の大きな違いは「構図力」です。
以前にもご紹介しましたが、風景写真にとって構図力というのは必要不可欠なものです。
この構図がしっかりしていれば、スマートフォンでも十分綺麗な写真が撮れます。
構図とは
風景写真の基本ともいえる構図は、シンプルな日の丸構図や見ている人の視線を誘導する効果のあるS字構図などのアルファベット構図など様々あります。
以前の記事で構図についてご紹介していますので、今回、説明は致しませんが、これらの構図を上手く取り入れることで、見ている人の視線を自分が見せたいところに誘導したり、写真に迫力などを与えて、まるで肉眼で見ているかのようなインパクトのある写真にすることも可能です。
この構図がしっかりしていないとありがちな、「実際に見た景色と何か違う・・・。」という現象が起きてしまいます。
それほど構図は重要だということです。
グリッド線を活用する
例えば、三分割構図を利用する場合は画面のどこが三分割したところになるのかわからない場合がありますが、そのような時はグリッド線を使用することで、画面内に縦横の線が表示されます。
この線の交わるところに見せたいメインの被写体を置くことでより印象的な写真に仕上げることができるようになります。
ピントは一番見せたいところに合わせる
奥行をだす
一眼レフカメラなどで撮影する場合と同じで、風景写真には奥行きをつくる必要があります。奥行がわかるように構図、フレーミングをすることで、より肉眼で見た迫力のある景色に近い写真に仕上げることができます。
奥行を出すには、基本的に「前景・中景・後景」の3つを写真に入れると良いです。
デジタルズームは使用しない
スマートフォンのズームは一眼レフカメラなどのズームとは違い、デジタルズームと呼ばれるズーム方式になります。
デジタルズームは画像を引き延ばすことで、あたかもズームしたように見せているだけになりますので、画質が荒くなったりボヤけた写真になったりしてしまいます。
被写体に寄れる場合は、なるべく被写体に近づき、デジタルズームは使用しないようにしましょう。
露出補正で露出を整える
露出補正機能は基本的にどのカメラアプリにも搭載されている機能です。
それぞれの被写体に合った露出を選択することで、より美しい写真を撮影することができます。
HDR機能を使用する
HDR機能はカメラが露出の異なる写真を複数枚撮影し、その写真を1枚の写真にまとめてくれる便利な機能になります。逆光下での撮影やコントラストが高い場合に活躍します。
ホワイトバランスを設定する
ホワイトバランスを変更することで、スマホで撮影した写真でも季節感やその場の雰囲気を表現することができます。それぞれの色温度がどのような印象を与えるかを一度覚えておくと良いです。
まとめ
スマートフォンといっても、基本的には一眼レフカメラなどで撮影する場合と同じで、いくつかのポイントを気をつけるだけで、まるで一眼レフカメラなどで撮影したかのような写真を撮ることができます。
最近ではカメラアプリはたくさんの種類があるので、今回ご紹介したホワイトバランスなどの設定値を変更できるアプリであれば、どのアプリでも綺麗な写真を撮影することができます。
デフォルトでインストールされているカメラアプリでもこれらの設定値を変更できたりするので、一度確認してみてはいかがでしょうか。