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ゲーミングPCにおすすめの電源ユニット10選と選び方を解説

電源ユニットはゲーミングPCを動かすために必須のパーツです。

適切な規格と容量の電源ユニットを選ばないとPCが動かない可能性もあります。

  • 初めての自作PCでおすすめの電源ユニットを知りたい
  • 自分のPCスペックに合った電源ユニットがどれか分からない

ゲーミングPCの電源ユニットを選ぶには知識が必要で、自分では適切なものを選べない方も多いでしょう。

本記事では電源ユニットの重要性や選び方、おすすめの電源ユニットを紹介しています。

ぜひ電源ユニットを選ぶ際の参考にしてください。

電源ユニットはゲーミングPCの心臓部

電源ユニットはゲーミングPCの心臓部

電源ユニットはゲーミングPC全体に電源を供給するためのパーツです。

電源ユニットがなければPCを動かせないため、「PCの心臓部」と表現されることもあります。

電源ユニットの容量は組むゲーミングPCのスペックに合わせて適切なものを選ばなければなりません。

またゲーミングPCは基本的にグラフィックボードを搭載しているので、一般的なPCよりも必要な電源容量が大きくなります。

ゲーミングPCのスペックに電源ユニットの容量が合っていないと、様々なトラブルが生じるため注意が必要です。

電源ユニットが合っていないとどうなる?
  • 電源を入れてもPCが動かない
  • PCは起動できるけれどグラフィックボードが動かない
  • ゲーム中にグラフィックボードに負荷がかかるとブルースクリーンが発生する
  • 強制的に電源が落ちる

電源ユニットでトラブルを発生させないためにも、スペックに合わせて適切な容量のものを選ぶことが大切になります。

ゲーミングPCの電源ユニットの選び方

ゲーミングPCの電源ユニットの選び方で注目したいポイントは3つあります。

ポイント
  • 電源容量で選ぶ
  • 80PLUS認証を選ぶ
  • 電源ユニットの規格で選ぶ

上記のポイントをしっかりと押さえることで、ゲーミングPCのスペックに合った電源ユニットを選べます。

電源容量で選ぶ

電源ユニットの容量はゲーミングPCの消費電力より1.5〜2倍大きいものを選ぶのがおすすめです。

電源を選ぶときの目安
  • 低予算ゲーミングPC(5〜7万円)…550〜650W
  • ミドルクラスゲーミングPC(10〜14万円)…650〜750W
  • ハイエンドゲーミングPC(15万円〜)…850W〜

上記の電源容量はあくまでも目安であり、組み合わせるパーツによって推奨する容量は異なります。

電源ユニットを選ぶときは、グラフィックボードの電力消費量を考慮して決めなければなりません。グラフィックボード別に電力消費量と推奨電源容量をまとめておきます。

グラフィックボード 電力消費量 推奨電源容量
GeForce GTX1650 75W 300W
GeForce GTX1660 120W 450W
GeForce GTX1660Super 125W 450W
GeForce GTX1660Ti 120W 450W
GeForce RTX2060Super 175W 500W
GeForce RTX2070Super 215W 550W
GeForce RTX2080Super 250W 650W
GeForce RTX2080Ti 250W 650W

ゲーミングPCを組む場合、あとからパーツを追加して拡張する可能性があります。

実際の消費電力よりも1.5〜2倍の容量を持つ電力ユニットを選んでおくと安心です。

80PLUS認証を選ぶ

ゲーミングPCの電源ユニットを選ぶときは、変換効率の良い80PLUS認証から候補を決めましょう。

MEMO
80PLUS認証とは…電流を通したときの変換効率が80%以上であると認証を受けたものです。

ゲーミングPCの電源を入れると、電源ユニット自体も電力を使い発熱します。このときに電源消費量と発熱が少ない電源ユニットは、電力の変換効率が高い省エネ製品です。

同じ電源容量や規格の製品であっても、80PLUS認証を受けたものと受けていないものではエネルギー消費量に差が出ます。

80PLUS認証には6つのグレードが存在しており、変換効率が高いものほどグレードも高くなっています。

  • STANDARD…80%
  • BRONZE…82%~85%
  • SILVER…85%~88%
  • GOLD…87%~90%
  • PLATINUM…89%~92%
  • TITANIUM…90%~94%

それぞれのグレードによって変換効率が異なり、変換効率が高いグレードほど電源ユニットの値段も高くなるのが特徴です。

電源ユニットは80PLUS認証の中からゲーミングPCの予算に合ったグレードのものを選んでください。

電源ユニットの規格で選ぶ

ゲーミングPCを自作する場合、電源ユニットの規格はATXとSFXの2種類から選ぶことになります。

ATXとSFXの大きな違いは電源ユニットのサイズです。

ATXは一般的な自作PCの電源ユニットとして用いられ、SFXは小型PCのケース用にサイズを最適化されています。

ATXの特徴
  • デスクトップの自作PCではスタンダードな規格
  • フルタワーやミドルタワーのPCケースに対応している
  • 規格で幅と高さが決められている
  • 製品数が多く価格や容量、静音性など用途に合わせて選択できる
SFXの特徴
  • ミニタワーやスリム、キューブ型のPCケースに対応している
  • ATXと比べるとサイズが小さく「micro-ATX」とも呼ばれる
  • 規格で幅・高さ・奥行きが決められている
  • ATXよりも製品数が圧倒的に少ない

ATXとSFXの特徴を比べると、小型のゲーミングPC用電源ユニットを探している方以外は基本的にATXを選択することになります。

MEMO
ATXとSFX以外にEPS規格もありますが、EPSはサーバーなどの高度な処理を行うPC用なので、ゲームを目的とする方には必要ないでしょう。

ゲーミングPCにおすすめの電源ユニット

ゲーミングPCにおすすめの電源ユニット

ゲーミングPCの電源ユニットは電源容量・80PLUS認証・規格に注意することで、PCのスペックに合ったものを選べます。

  • いろんなメーカーから電源ユニットが出ていて、どれがいいのか全然わからない……
  • とにかくおすすめの電源ユニットを知りたい!

このような方は多いと思いますので、おすすめの電源ユニットを10個紹介します。

玄人志向 KRPW−BK650W/85+(650W)

商品名 KRPW−BK650WS/85+
メーカー 玄人志向
電源容量 650W
認証 80 PLUS Bronze
対応規格 ATX/EPS
サイズ 150×140×86mm

KRPW−BK650WS/85+はプラグイン式で配線しやすい電源ユニットです。

プラグイン式のケーブルは取り外しが可能なため、省スペースのPCケースにも適しています。

80PLUS認証はBronzeで低価格ながら、変換効率が安定しているのも嬉しいポイントです。

650WはRTX2080SuperやRTX2080Tiの推奨電源容量なので、ミドルクラスのゲーミングPCへの使用に適しています。

また120mmの静音ファンを搭載しており、電力消費量が260W以下のときにはファンノイズを19dB以下に抑えてくれる優れものです。

KRPW−BK650WS/85+の特徴
  • プラグイン式のフラットケーブルですっきりとした配線ができる
  • 低価格・高コスパでゲーミングPCの予算が低い方も安心

Corsair RM750x 750W(750W)

商品名 RM750x 750W
メーカー Corsaie
電源容量 750W
認証 80 PLUS Gold
対応規格 ATX/EPS
サイズ 150×160×86mm

RM750x 750Wは少し値段が高めですが、性能が高くハイスペックなゲーミングPCを好む方に人気の電源ユニットです。

80PLUS認証Goldを受けているので、変換効率が90%以上と高く電気料金を抑えられます。

コンデンサには日本製の105℃コンデンサを採用しており、安定した電力供給と長寿命がポイントです。

「ZERO RPM ファンモード」に対応しているため、電源ユニットへの負荷が低いときにはファンが回転せず静音が保たれます。

RM750x 750Wは高性能なパーツだけを組み合わせたゲーミングPCを求める方におすすめです。

RM750x 750Wの特徴
  • 80PLUS認証Goldによる高い変換効率
  • 電力消費量によってファンの回転を自動制御

Antec NeoECO Gold NE750G(750W)

商品名 NeoECO Gold NE750G
メーカー Antec
電源容量 750W
認証 80 PLUS Gold
対応規格 ATX
サイズ 150×140×86mm

NeoECO Gold NE750Gは80PLUS認証Goldを受けており、高い変換効率と耐久性を兼ね備えた電源ユニットです。

電源ユニットのコンデンサには日本製のものを使用しているので安心感があります。

静音性の高い120mm自動回転制御ファンを搭載しており、ゲーミングPCを使っていて音がうるさいと感じることもありません。

またサイズは150×140×86mmとATXながらコンパクト設計が採用されているので、micro-ATXのケースを使用する場合も無理なく収まります。

NeoECO Gold NE750Gの特徴
  • 耐久性の高さにより長く使える電源ユニット
  • コンパクトサイズでmicro-ATXケースにも対応

CoolerMaster V750 Gold MPY-7501-AFAAGV-JP(750W)

商品名 V750 Gold MPY-7501-AFAAGV-JP
メーカー CoolerMaster
電源容量 750W
認証 80 PLUS Gold
対応規格 ATX
サイズ 150×160×86mm

V750 Gold MPY-7501-AFAAGV-JPは、CoolerMasterの人気電源ユニットである「Vシリーズ」を80PLUS Gold認証によりパワーアップさせたモデルです。

80PLUS Gold認証だけでなく、取得が難しいCybernetics社の「ETA-A」認証も取得しています。

標準の変換効率90%を実現しており、高いパフォーマンスを見せてくれるのもポイントです。

電源ユニットを低温に保つための冷却ファンには135mmの大型のものを採用し、負荷が40%以下になると自動でアイドリング状態になります。

V750 Gold MPY-7501-AFAAGV-JPの特徴
  • 変換効率が90%と高く長寿命
  • 電源ユニットへの負荷が40%以下のときにはアイドリング状態に

玄人志向 KRPW−BR550W/85+(550W)

商品名 KRPW-BR550W/85+
メーカー 玄人志向
電源容量 550W
認証 80 PLUS Bronze
対応規格 ATX/EPS
サイズ 150×140×86mm

KRPW-BR550W/85+はできるだけ予算を抑えてゲーミングPCを組みたい方におすすめの電源ユニットです。

550Wの容量があればRTX2070Superなどのグラフィックボードにも対応できます。

曲がりやすいフラットケーブル仕様で配線がしやすく、ケーブル長は70cmなので思い通りの裏配線が可能です。

電源ユニットへの負荷が低いときにはファンの回転を抑え、ファンノイズを19.1dB以下に保ってくれます。

KRPW-BR550W/85+の特徴
  • 低予算のゲーミングPCに最適
  • PC自作が初めての方でも配線しやすいケーブル

SUPERFLOWER LEADEX Ⅲ GOLD ARGB PRO 850W(850W)

商品名 LEADEX Ⅲ GOLD ARGB PRO 850W
メーカー SUPERFLOWER
電源容量 850W
認証 80 PLUS GOLD
対応規格 ATX/EPS
サイズ 150×160×86mm

LEADEX Ⅲ GOLD ARGB PRO 850Wは他の製品と比べてデザイン性の高い電源ユニットです。

LED内蔵のファンを搭載しているので、ゲーミングPCらしいLEDによるライティングができます。

5V RGB Syncに対応しており、ケーブルをマザーボードに接続することでライティングの制御が可能です。

また80PLUS Gold認証を受けているので、性能に関しても申し分ありません。

LEADEX Ⅲ GOLD ARGB PRO 850Wはとにかく光るゲーミングPCを組みたい方におすすめです。

LEADEX Ⅲ GOLD ARGB PRO 850Wの特徴
  • 電源ユニットには珍しいLEDライティング機能
  • 80PLUS Gold認証取得で性能面も安心

Thermaltake Smart 600W-STANDARD(600W)

商品名 Smart 600W-STANDARD
メーカー Thermaltake
電源容量 600W
認証 80 PLUS Standard
対応規格 ATX
サイズ 150×140×86mm

Smart 600W-STANDARDは低価格でエントリーモデルとして最適な電源ユニットです。

80PLUS認証はStandardですが、変換効率は80%なのでエントリーモデルのゲーミングPCには十分でしょう。

低価格化のために直付けケーブルを採用しているため、PCケースへの組み込みは慣れていないと少し手こずるかもしれません。

しかし3年間の新品交換保証が付いているので、ゲーミングPC自作が初めての方でも安心です。

Smart 600W-STANDARD
  • 低価格なエントリーモデルの電源ユニット
  • 3年間の保証付きで初心者でも安心

オウルテック Seasonic FOCUS GM 550(550W)

商品名 Seasonic FOCUS GM 550
メーカー オウルテック
電源容量 550W
認証 80 PLUS Gold
対応規格 ATX
サイズ 150×140×86mm

Seasonic FOCUS GM 550は80PLUS Gold認証を受けたハイスペックモデルの電源ユニットです。

品質と性能の高さによってPC自作の玄人から人気を集めています。

最大の特徴は「SMART AND SILENT FAN CONTROL機能」を搭載した冷却ファンです。電源ユニットの温度と負荷を検知して、ファンレス・サイレント・クーリングの3モードに自動で切り替わります。

また7年間の長期保証が付いているので、万が一トラブルが起きても新品交換に対応してもらえて安心です。

Seasonic FOCUS GM 550の特徴
  • 3つのモードを搭載した高性能な冷却ファン
  • 7年間の長期保証付き

サイズ 剛短4 プラグイン SPGT4−600P(600W)

商品名 剛短4 プラグイン SPGT4-600P
メーカー サイズ
電源容量 600W
認証 80 PLUS Bronze
対応規格 ATX/EPS
サイズ 150×125×86mm

剛短4 プラグイン SPGT4-600Pは国内メーカーの電源ユニットです。

コンデンサには日本製の耐熱105℃品を採用しており、安心して使用できます。

120mmのファンを搭載しているにもかかわらず、ボディサイズは奥行が125mmとコンパクトなのが特徴です。

プラグイン方式のケーブルを採用しているため、小さめサイズのPCケースにもすっきりと収まります。

剛短4 プラグイン SPGT4-600Pは日本製のメーカーが安心という方におすすめです。

剛短4 プラグイン SPGT4-600Pの特徴
  • 日本製の電源ユニット
  • コンパクトサイズでPCケースに組み込みやすい

SilverStone SST-ST75F-GS V3 (750W)

商品名 SST-ST75F-GS V3
メーカー SilverStone
電源容量 750W
認証 80 PLUS Bronze
対応規格 ATX/SFX
サイズ 125×100×63.5mm

SST-ST75F-GS V3は超コンパクト設計で、micro-ATXケースに適した電源ユニットです。

従来のモデルと比較しても、重量2.1kgから1.31kgへの軽量化に成功しています。

フルモジュラー方式を採用しているため、全てのケーブルを取り外しできてPCケースに取り付けやすいのも特徴のひとつです。

メーカーによるとMTBF(平均故障間隔)は100,000時間とされており、故障のしにくさを証明しています。

SST-ST75F-GS V3の特徴
  • mico-ATXケースに対応したコンパクトモデルの電源ユニット
  • MTBFは100,000時間で故障しにくい

おすすめの電源ユニットメーカー

電源ユニットは国内外を問わず様々なメーカーから発売されています。

PCを自作する方からの人気が高く、よく話題に上がるメーカーを4つ紹介します。

玄人志向

玄人志向は国内メーカーの中でもPC自作の上級者から支持を集めています。

ユーザーサポートをメール対応のみに限定することで、低価格と高コスパを実現しました。

できるだけ予算を抑えて、満足のいくスペックでゲーミングPCを組みたい方におすすめのメーカーです。

玄人志向の特徴
  • 低価格による高コスパを実現
  • 配線しやすいケーブルの電源ユニットを販売

サイズ(Scythe)

サイズは「剛短4」など日本らしさ全開のネーミングが特徴的な国内のメーカーです。

低価格にもかかわらずプラグインに対応したモデルをラインナップとして揃えています。

Scythe(大鎌)という名の通り、エッジの効いた製品を揃えているのが特徴です。

サイズの特徴
  • 冷却パーツやベイアクセサリーが有名
  • プラグイン対応モデルがあり省スペースPCにも最適

Antec(アンテック)

Antecはアメリカの老舗PCパーツメーカーで、PCケースやファンで有名になりました。

電源ユニットは「NeoECO Classicシリーズ」の人気が高く、ECサイトのランキング上位に入ることもあります。

長い歴史を持つメーカーの製品なら安心して使えるという方におすすめです。

Antecの特徴
  • 「NeoECO Classicシリーズ」が省エネかつ静音性で人気
  • 手厚いユーザーサポートを受けられる

Corsair(コルセア)

CorsairはメモリやSSDなどのPCパーツを全般に扱うアメリカのPC関連機器メーカーです。

様々なパーツでランキングサイトの上位入りを果たしており、電源ユニットは「RMシリーズ」が人気を集めています。

品質・性能・静音性を兼ね備えた電源ユニットを求める方におすすめのメーカーです。

Corsairの特徴
  • プラグイン対応のRMシリーズが人気
  • ファンの回転数を自動制御するモデルがある

以上4社がおすすめの電源ユニットメーカーです。電源ユニット選びに迷ったら、紹介したメーカーの人気商品を選択するのが良いでしょう。

ゲーミンスPCにおすすめの電源ユニットまとめ

まとめ

「PCの心臓部」とも呼ばれる電源ユニットは、選び方次第でゲーミングPCの機能を左右する重要なパーツです。

電源ユニットの選び方には以下3つのポイントがあります。

ポイント
  • 電源容量で選ぶ
  • 80PLUS認証を選ぶ
  • 電源ユニットの規格で選ぶ

本記事では電源容量やコストパフォーマンス、機能性などを基準におすすめの電源ユニットを10個紹介しました。

電源ユニット選びの参考にして、ゲーミングPCの性能を引き出しましょう。

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