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PS5対応の新規格HDMI2.1とは?2.0からの進化と機能について解説

2020年11月12日に発売されたPS5ですが、前作であるPS4より性能面で大きく進化しました。

コントローラーの新機能やPS5本体の処理速度、ロード時間の短縮など、さまざまな性能が向上していますが、なかでも注目したいのが「PS5がHDMI2.1に対応した」という点です。

HDMI2.0規格までの対応だったPS4とは違い、PS5がHDMI2.1対応したことで映像面でのクオリティが格段にアップしました。

本記事ではPS5がHDMI2.1に対応したことで何が変わったのか、HDMI2.0と2.1の違いなどを詳しく解説していきます。

PS5はHDMI2.1に対応

PS5はHDMI2.1に対応していることで、従来のHDMI2.0よりもクオリティの高い映像を楽しむことができます

MEMO
HDMIとは、機器同士を接続する際の規格のひとつです。ケーブル一本で映像信号・音声信号・操作信号を同時に伝送することができ、データも劣化しないので多くの場面で利用されています。

PS5がHDMI2.1に対応していてもモニターやケーブルがHDMI2.1に対応していなければ本来の性能を引き出すことはできません。

PS5でHDMI2.1を使いたい場合はモニターやケーブルが対応しているかを確認しておきましょう。

博士

HDMI2.0とHDMI2.1の違い

HDMI2.0と2.1の違いをまとめていきます。

HDMI2.0 HDMI2.1
帯域幅 18Gbps 48Gbps
最大解像度 4K 10K
最大リフレッシュレート 60Hz 120Hz
ダイナミックHDR 非対応 対応

HDMI2.1では、通信容量を大幅に拡大することで4Kや8Kを超える「10K」画質をサポートするほか、最高で120Hzのリフレッシュレート、ダイナミックHDRなど、従来より高品質な映像を楽しむことが可能です。

注意
PS5自体は8K/60fps・4K/120fpsまで対応となっています。

帯域幅というのは1秒間にどれくらいのデータ容量を転送できるかを表している数値のことで、数字が大きいほどより高画質・高音質のデータを送ることができるようになります。

HDMI2.1では、HDRの上位グレードであるダイナミックHDRにも対応しています。シーンやフレームごとに最適な色深度やディテール、明るさ、コントラスト、幅広い色域が表示されるようになるので、よりリアルな映像に仕上がります。

10K/120Hzまで対応可能

HDMI2.0では4K/60Hzまで対応していましたが、HDMI2.1ならその上の10K/120Hzまで対応しています。

10Kというのは10328×7760ピクセルの解像度のことで、非常にきめ細かな映像になります。ただ、10Kまでといっても対応している製品がほぼないが現状です。現実的に考えると8Kが限界ですが、モニターを始め今後の製品展開に期待できます。

さらにHDMI2.1では、10Kの状態でも120Hzのリフレッシュレートに対応しています。

MEMO
リフレッシュレートというのは「一秒間に何回画面が切り替わるか」という数値のことです。

数字が高いほど滑らかな描写になり、ゲームプレイ中に動きの素早いターゲットを追うことも容易になるので、fpsゲームではリフレッシュレートが非常に重要となってきます。

VRR対応で遅延軽減

HDMI2.1では映像送出機器/GPUの都合で任意のタイミングで映像表示が行なえる「Variable Refresh Rate」(VRR)にも対応しています。

VRRというと難しく聞こえるかもしれませんが簡単に言うと、可変リフレッシュレートに対応し、ゲーム機側から出力された映像の遅延やティアリングを軽減できるようになったということです。

例えば、ニュース映像は60Hzで、スポーツ中継は120Hzで試聴するというふうに、シーンに合わせて調整することが可能になります。

博士

今まではGPUメーカーのAMDとNVIDIAそれぞれのシステム「FreeSync」「G-SYNC」が可変リフレッシュレートを採用していましたが、HDMI2.1の登場で多くのユーザーが可変リフレッシュレートを体験できるようになったので、GPUメーカーのシステムに依存しなくても良くなりました。

ダイナミックHDRでより細かい表現が可能

HDRとは、「High Dynamic Range」(ハイダイナミックレンジ)の略です。かなり広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現できる技術のことで、より自然でリアルな描写が可能になりました。

HDMI2.1で対応したダイナミックHDRは、先ほど説明したHDRをグレードアップした規格のことです。従来のHDRでは明るいシーンと暗いシーンで同じHDR処理しかできませんでしたが、ダイナミックHDRでは、映像のメタデータを使ってフレーム単位で、明るさやコントラスト、色域のHDR処理が可能になります。

さらに幅広い映像表現が可能になるので、PS5の高いグラフィック能力を最大限まで発揮できますね。

博士

PS5には2.1規格のウルトラハイスピードHDMIケーブルが付属

PS5にはHDMI2.1に対応した「ウルトラハイスピードHDMIケーブル」が付属されています。

PS5の発売に合わせて、各メーカー「HDMI2.1対応」のHDMIケーブルを発売していますが、標準で付属するケーブルがHDMI2.1に対応しているのであればわざわざ買う必要はありません。

ライセンス認証されていない商品の方がまだまだ多いので、付属ケーブル以外のケーブルを買う際は「ライセンス認証されてあるか」に注意しないといけません。

博士

PS5の性能を活かすならHDMI2.1対応のディスプレイが必要

PS5やケーブルがHDMI2.1に対応しているからといっても、ディスプレイが対応していなければHDMI2.1の機能を生かすことができないので意味がありません。

また、ディスプレイの中でも「4K60fpsまで」でしか表示できなかったり「DisplayPortのみ」対応していたり、制限があるモニターも存在するので買う前の下調べは入念にしておく必要があります。

PS5でHDMI2.1の機能をフルに発揮したいのであれば「HDMI2.1対応」かつ「4K/120fps対応」のディスプレイをチョイスしましょう。

注意
「HDMI2.1対応」かつ「4K/120fps対応」のディスプレイは値が張る上に、選べる種類も現状それほど多くはありません。PS5発売をきっかけに今後一気に増えていくことが期待できます。

PS5対応のHDMI2.1についてまとめ

ここまでHDMI2.1について解説していきました。

HDMI2.1にはダイナミックHDRや高解像度・高リフレッシュレート、遅延減少などさらにゲームが楽しく・快適にプレイできるような機能が詰め込まれています。

PS5とHDMI2.1の機能をフルで活かすためには対応したディスプレイが必要ですが、種類が少なく価格も高い傾向にあるのが現状です。ディスプレイを選ぶ際には「HDMI2.1・4K/120fps対応」しているかと、価格が予算に対して問題ないかをチェックするようにしましょう。

PS5でHDMI2.1の性能を活かすにはまだハードルが高めですが、これから展開される新製品に期待できます。

1 COMMENT

YY

HDMI2.1のリフレッシュレートの上限は8K(7680×4320ドット)/120Hzか10K(10240×5760ドット)/60Hzですよ。

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