博士
2020年11月12日に発売されたPS5に最適なテレビを購入するなら、どのような選び方をするべきなのでしょうか?
PS5は家庭用ゲーム機としてこれまでにないレベルのスペックを誇り、発売前から高額転売も行われるほど注目を浴びています。
PS5の一番の特徴は何といっても画質クオリティでしょう。現時点で4K画質のゲームソフトに対応しており、将来的には8K出力まで可能になるといいます。
そこで今回は、PS5のスペックを余すことなく発揮できるおすすめのテレビの選び方や、おすすめテレビ4選をご紹介していきます。
PS5を最大限活かすテレビ選びのポイント
PS5におすすめのテレビをご紹介する前に、ここではどのような観点からテレビ選びするべきかご紹介します。
テレビ選びのポイントは「PS5用に購入するテレビがPS5の最大スペックと同等か上回るモデル」を探すことです。
いくらPS5の性能が高いといっても、映像を出力するテレビが低スペックなものなら宝の持ち腐れです。まずはPS5がどのような映像を出力できるか細部まで確認し、重視したい項目はメモしておきましょう。
- PS5の解像度:4Kまで(将来のアップデートで8Kまで対応予定)
- PS5の最大フレームレート/リフレッシュレート:120FPS/120Hz(ただし、8K出力は60FPS/Hzのみ対応)
- PS5のHDR対応状況:対応済み
4K/8Kに対応
PS5は4K映像に対応しており、将来的に8K映像まで対応する予定であるため、PS5の性能をフル活用したいのであれば相応のスペックがあるテレビをおすすめします。
ただし8Kについては、2020年12月現在未対応です。
今後のPS5アップデートで8K映像に対応する際、そのグラフィックをフルに楽しみたいハイエンド志向の方であれば8Kテレビを選ぶと良いでしょう。
最大120FPS,120Hzに対応
次に、テレビのフレームレート(FPS表記)やリフレッシュレート(Hz表記)を確認します。
4K型のテレビを購入するなら120FPS/Hzに対応しているものを購入するべきです。
8K型のテレビを購入する場合は、PS5が8K/120FPS規格に対応していないため、60FPS/Hzのモデルで十分です。
FPS(frames per second) ゲームハード側が1秒当たりに描写できるフレーム数のこと リフレッシュレート(Hz表記) テレビモニターが1秒当たりに切り替わる回数のこと
60FPSなら、1秒間に60フレーム出力ができる
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FPSや格闘ゲームなど、1フレームレベルでの動作が求められるゲームをプレイする方なら、120FPS/Hzまで対応している4K型のテレビを選ぶべきでしょう。
もしそうでないなら、価格の安い60FPS/Hz対応のテレビや画質を重視して8Kテレビを購入することをおすすめします。
HDRに対応
より画質を重視する方や、景観を売りにしているタイトルをプレイ予定の方ならHDRに対応しているテレビを選びましょう。
インチ(V)の大きい家庭用テレビならほとんど対応していますが、一部ゲーミングモニターにはHDRに対応していないモデルもあるため、注意してください。
HDRとは「High Dynamic Range」の略称です。旧来の出力方式であるSDR(Standard Dynamic Range)と比べてより明暗の差があるダイナミックな表現ができます。なお、比較的新しいモデルのテレビならほとんど対応しています。
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VRRの重要性
VRRはゲームをこよなく愛し、心酔するプレイヤーに必須の機能です。
不定期に起こる映像のズレやブレにストレスを感じる方や、ゲームの重要な局面において映像を見逃してしまうトラブルを回避したい方なら、VRRが搭載されているテレビがおすすめです。
VRR(Variable Refresh Rate)とは、ゲーム側とテレビ側のフレームレート(FPS)とリフレッシュレート(Hz)のズレを調整してくれる機能です。 ゲームの映像は常に一定のフレームレート(FPS)を保っているわけでなく、絶えず変動し続けています。一方でテレビ側は常に60Hzや120Hzで映像を受け取っており、双方の画面出力にズレが生じるのです。 このフレームレートのズレによって生じる不具合(ティアリングなど)を解消する技術がVRRです。
ALLMの有無
ALLMに対応しているテレビなら、画質重視の設定と低遅延重視の設定をゲームタイトルによって自動的に調整してくれます。
ALLMの優先度はこれまでに紹介した項目と比べると低めですが、いちいちテレビ側の設定を変更することに手間を感じる方や、そもそもモード切替の存在を知らなかった方であれば、ALLMに対応しているテレビを検討するべきです。
ALLMとは、Audio Low Latency Modeの略称です。
これは最近のテレビで搭載されている「低遅延モード」と「高画質モード」を自動切換えしてくれる機能で、ALLMに対応していないテレビの場合は、双方のモードをゲームタイトルに合わせて手動切り替えしなければなりません。
FPSや格闘ゲームなど、展開や競技性が高いゲームをプレイする時には「低遅延モード」を、グラフィックに魅力のあるゲームをプレイする時は「高画質モード」を選択するような使い分けをすることが一般的です。
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買い替えたいけどPS5向けのテレビは値段が高い?
PS5向けのテレビは値段が高い印象がありますが、性能によって価格帯に大きく差があります。
今回紹介するPS5におすすめのテレビの中で最も安いものならLG社のNANO86シリーズが98,000円ほどで購入可能ですが、SONYのBRAVIA Z9H は 2,000,000万円で販売されています。
もしもPS5向けにテレビの買い替えを検討していて、予算をなるべく抑えたいのであれば、以下の特徴のテレビを購入しましょう。
- 解像度:4K型
- リフレッシュレート:60FPS/Hz
- HDR対応:問わず
- VRR、ALLM対応:問わず
- 液晶サイズ:販売モデル最小のもの
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液晶テレビと有機ELテレビの違いは?PS5ならどっちがいい?
テレビには液晶型と有機EL型とがありますが、PS5におすすめのテレビはどちらでしょうか?以下の表を参考にしてください。
- 比較的古い規格(1990年中期ごろより販売)
- 耐用年数が長い(日持ちする)
- 値段が安く、コストパフォーマンスが高い
- 比較的新しい規格(2010年中期ごろより販売)
- 耐用年数が短い(日持ちしない)
- 値段は高いが、映像クオリティも高く、映像遅延は少ない
液晶テレビと有機ELテレビで迷っている方は「予算」と「映像クオリティ」を秤にかけた際に、より重視したい特徴を持つテレビを買いましょう。
予算重視ならコストパフォーマンスの高い液晶テレビを、映像クオリティ重視の方なら有機ELテレビを購入することがおすすめです。
PS5におすすめのテレビを紹介
それでは本章から、PS5におすすめのテレビをご紹介していきます。
インチ表記:テレビのフレーム部分に隠れている液晶部分を含めた大きさ(従来表記)
V(Visual Size)表記:画面に表示される部分のみの大きさ(最近の表記)
※32インチと32Vなら、映像が表示される範囲は32Vの方が大きい
商品名 | おすすめ度 | 値段 | 4K/8K対応 | リフレッシュレート | HDR対応 | VRR対応 | ALLM対応 | 液晶サイズ | 寸法(幅×高さ×奥行) | メーカー |
NANO91 | ★★★★★ | 154,200円 | 4K対応 | 4K/120FPS | 対応 | 対応 | 対応 | 55V,65V,75V,86V | 123.7×78.6×26.3cm | LG |
NANO86 | ★★★★★ | 98,000円 | 4K対応 | 4K/120FPS | 対応 | 対応 | 対応 | 49V | 109.6×84.1×26.3cm | LG |
NANO99 | ★★★★★ | 599,999円 | 4K/8K対応 | 4K/120FPS 8K/60FPS |
対応 | 対応 | 対応 | 65V,75V | 145.2×89.6×28.5cm | LG |
BRAVIA Z9H | ★★★★☆ | 2,000,000円 | 4K/8K対応 | 4K/120FPS 8K/60FPS |
対応 | 非対応 | 非対応 | 85V | 191.3×122.6×43.2cm | SONY |
AQUOS 8K | ★★★★☆ | 182,800円から | 4K/8K対応 | 4K/120FPS 8K/60FPS |
対応 | 非対応 | 非対応 | 60V,70V | 135.4×87.4×44.0cm | SHARP |
LG NANO91/NANO86
商品名 | NANO91 | NANO86 |
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★★ |
値段 | 154,200円 | 98,000円 |
4K/8K対応 | 4K対応 | 4K対応 |
リフレッシュレート | 4K/120FPS | 4K/120FPS |
HDR対応 | 対応 | 対応 |
VRR対応 | 対応 | 対応 |
ALLM対応 | 対応 | 対応 |
液晶サイズ | 55V,65V,75V,86V | 49V |
寸法(幅×高さ×奥行) | 123.7×78.6×26.3cm |
109.6×84.1×26.3cm
|
メーカー | LG | LG |
PS5用に準備するテレビなら、LG社のNANO86/NANO91が最もおすすめです。
どちらも4K対応型テレビで、HDR、VRR、ALLMなどPS5が求めるテレビのスペックを全て満たしています。
両者とも大きな違いはありませんが、型番によってテレビサイズが異なるため、2商品を1位にご紹介しました。
メリット
- 手を出しやすい価格帯で性能はピカイチ
- PS5のために用意されたと言っても過言ではないスペック
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LG NANO99
商品名 | NANO99 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
値段 | 599,999円 |
4K/8K対応 | 4K/8K対応 |
リフレッシュレート | 4K/120FPS 8K/60FPS |
HDR対応 | 対応 |
VRR対応 | 対応 |
ALLM対応 | 対応 |
液晶サイズ | 65V,75V |
寸法(幅×高さ×奥行) |
145.2×89.6×28.5cm
|
メーカー | LG |
続いて、LG社のNANO99です。
こちらは前述のNANO86/NANO91が4Kテレビだったことに対して、8Kテレビを購入したい方向けにご紹介します。
2020年12月現在、8Kテレビに対応しているPS5ソフトはリリースされていません。
将来的にPS5自体が8K対応型にアップデートされるため、今後のことを想定したい方ならNANO99がおすすめです。
メリット
- PS5の要求スペックをフルに満たした商品
- PS5のプレイに困ることはない
- 徹底的に映像画質へこだわりたい方におすすめ
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SONY BRAVIA Z9H
商品名 | BRAVIA Z9H |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
値段 | 2,000,000円 |
4K/8K対応 | 4K/8K対応 |
リフレッシュレート | 4K/120FPS 8K/60FPS |
HDR対応 | 対応 |
VRR対応 | 非対応 |
ALLM対応 | 非対応 |
液晶サイズ | 85V |
寸法(幅×高さ×奥行) |
191.3×122.6×43.2cm
|
メーカー | SONY |
次にPS5におすすめのテレビは、SONYのBRAVIA Z9Hです。
BRAVIA Z9Hは8Kテレビで非常に値段が高いものの、2020年12月現在においてSONYのBRAVIAシリーズの中では唯一4K120FPSに対応しているテレビです。
また、BRAVIAシリーズは「PS5に最適なテレビ」としてSONYが公式にリリースした商品でもあります。(出典:PS5に最適なテレビ、ソニーが“Ready for PlayStation 5”海外発表)
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SHARP AQUOS 4K
商品名 | AQUOS 4K |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
値段 | 80,000円から~ |
4K/8K対応 | 4K対応 |
リフレッシュレート | 4K/120FPS |
HDR対応 | 対応 |
VRR対応 | 非対応 |
ALLM対応 | 非対応 |
液晶サイズ |
43V~60V
(モデルに寄る) |
寸法(幅×高さ×奥行) | モデル依存 |
メーカー | SHARP |
次に、SHARPのAQUOS 4KシリーズがPS5用のテレビにおすすめです。
こちらもVRRやALLMには対応していませんが、幅広い液晶サイズを選択できる点を踏まえてご紹介しました。8Kモデルなら4K120FPSにも対応しています。
メリット
- 幅広い液晶サイズから選択可能
- 値段もリーズナブル
博士
家庭用テレビでなければゲーミングモニターも選択肢のひとつです。
PS5におすすめのゲーミングモニターを知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
PS5は古いテレビ・普通のテレビでも遊べる?
PS5は古いテレビや普通のテレビなど、4K非対応型のテレビでもプレイ可能です。
しかしながら、PS5が独自に持つ映像スペックをフルに楽しむことが出来なかったり、VRRに対応していないテレビなら映像の不具合(ティアリングなど)が起こったりする可能性があります。
最新ソフトをカジュアルに楽しむ分には問題ありませんが、せっかくPS5を入手したなら、ゲームとは思えない素晴らしいグラフィックを楽しめるテレビも併せて購入してみてはいかがでしょうか?
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PS5におすすめのテレビまとめ
今回はPS5におすすめのテレビを4つほどご紹介いたしました。
PS5向けのテレビを選ぶ際には、PS5が保有するスペックを踏まえて以下の点に注力してみてください。
- 4K型のテレビか、8K型のテレビかどうか
- 最大リフレッシュレートが120Hzかどうか(8Kなら60Hz)
- HDR、VRR、ALLMに対応しているかどうか
購入の際はこれから自分がプレイするゲームタイトルのことも考慮した上で、解像度や映像遅延のことを考慮するのであれば、以上のスペックをフルに満たしたテレビを用意しましょう。