Osmo Pocketはジンバルが効いており、手ぶれしない方法でカメラを構えながら歩くという特殊な技術も必要なく、画質も基本的にオートにしておけば綺麗に撮ってくれるので、動画撮影初心者にも優しいカメラだといえます。
しかし、Osmo Pocketには
- 固定モード
- フォローモード
- FPVモード
以上の3つのジンバルモードが搭載されています。
これがジンバル初心者にとってはよくわからない最初のポイントとなってしまいます。
本記事では、その3つのモードの説明と詳しい使い方についてご紹介したいと思います。
撮影時あると便利なアクセサリ
基本設定:Osmo Pocketのモード変更の仕方
まずは基本的な操作、モードを変更する際の手順について説明します。
本体のみでの設定
まずは、本体のみでモード変更をする際の手順です。
Osmo Pocketの背面ディスプレイを上にスワイプします。
すると、このような画面が出てきます。モード変更はまるで囲った右下のマークを押すだけです。
フォローモード
FPVモード
固定モード
押すごとにフォローモード、FPVモード、固定モード、と変わっていきます。
また、フォローモードの際のフォロー速度もこの画面で変更することができます。
それがこのマークです。
DJI Mimoでの設定
次に、Osmo Pocketをスマホと繋いで、スマホアプリであるDJI Mimoを使用する場合の設定をご紹介します。
Osmo Pocketをスマホと繋ぐと、この画面が出てきます。
モード変更のボタンは左端にあります。
押すと、このようなメニューが出てきます。
そして、右側のアイコンをタップすると、本体のみでの設定の時と同じようにモードが切り替わっていきます。
また、メニューの右を押すと、フォロー速度の変更ができます。
モードの使い方:OsmoPocketのモードの使い方
基本的な変更方法は以上のようになっています。
しかし、問題はそれぞれのモードをどのようなときに使うかということです。
特にジンバルが初めてだと固定モードとフォローモードの違いが分からなかったりします。
ここでは、それらの違いと使用用途を説明していきたいと思います。
固定モード
まずは、一番使う固定モードから説明していきたいと思います。
固定モードの特性
固定モードを利用すると、カメラは中心を向き、本体を横に向けても前後に倒しても、その画角を維持します。ただし、左右には動きます。
しかし、固定モードで追尾しているので、腕の左右の動きとカメラの画角が動くまでには少しラグがあります。つまり、追従速度が遅いということです。
このため、普通のカメラのように腕が向いている方向にカメラも向いているだろうと思っていると、実際はずれていたりします。
固定モードの用途
例えば、手持ちで歩きながら撮影するときです。
固定モードでは、自動で水平をとってくれるので持って歩いているだけでその画角に合わせたスムーズな動画を撮影してくれます。
また、多少本体が前後したりしてもカメラは常に画角を保持してくれるので、構えて歩いているだけでしっかりと撮影をしてくれます。
フォローモード
次に、フォローモードの説明をしていきます。
フォローモードの特性
フォローモードの特性としては、本体を横に向けてもカメラの部分は前を向きますが、前後に倒した時にはその動きに合わせて前後に向くということです。
このため、固定モードよりもカメラワークの自由度が高く、例えばスカイツリーを下から上に見上げるような時にはフォローモードがおすすめです。
フォローモードの用途
フォローモードの用途としては、スムーズで尚且つ狙った画があるときに使います。例えば、固定モードよりも自由度が高いので、パン撮影などに便利です。
固定モードだと、カメラの向きが固定されており、自由度がフォローモードよりも低いので、パン撮影がやりにくい時があります。
FPVモード
次にFPVモードについて説明をしていきます。
FPVモードの特性
このモードでは、前後左右、本体を向けた方向にカメラが向いてくれます。つまり、GoProや普通のカメラと同じように撮影できるということです。
また、腕の動きとカメラの動きの間にラグがなく、追従速度が一番早いモードもこのモードです。
しかし、ジンバル特有の手振れ補正はしっかりと効いています。
FPVモードの用途
用途としては、スピード感のある画を撮る場合に使います。例えば、車などの速い撮影対象を右から左に追う場合や、車載動画を撮る場合です。
速い撮影対象の場合、右から左に本体を振ってもフォローモードや固定モードの場合、カメラが動くまでに時間がかかってしまいうまく追えないことが多々あります。
さらに、車載動画やヘルメットにつけて撮影する場合、フォローモードや固定モードではカメラが中心を向こうとしますので、カーブを繰り返しているうちにカメラのアングルがどんどんずれていき、気が付けばずっと側道を撮り続けているということが起こります。
したがって、自転車に乗っての撮影、スノーボードの撮影などはFPVモードがおすすめです。
しかし、気を付けなければいけないのは水平の問題です。固定モードの時は水平を自動で取ってくれますがFPVモードでは本体が傾けばカメラも傾きます。
まとめ
Osmo Pocketは初心者におすすめのカメラですが、モードを間違えて思ったような画を撮れないことも多々あります。
しかし、それぞれのモードの特性を知り、練習を繰り返せばスムーズな画、面白いアングルの画、スピード感のある画などを自由自在に撮ることができます。
この記事で紹介した用途も一部のものです。したがって、この記事を参考に、各モードについていろいろ用途を試してみてください。
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