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カメラの3大要素(シャッタースピード・F値・ISO感度)を駆使して夏を切り取る

カメラの3大要素シャッタースピード・F値・ISO感度を駆使して夏を切り取る

前回の記事でカメラの3大要素であるシャッタースピードとF値、ISO感度についてある程度は理解できたかと思います。

⇨カメラの3大要素の解説はこちら

そこで今回はこれからの季節でそれらの3つの要素を駆使して撮れる、花火について
その撮影方法や注意点などをご紹介していきたいと思います。

最近ではスマートフォンでも綺麗に花火を撮影することは可能ですが、一眼レフカメラやミラーレスカメラといったレンズ交換式カメラを使えば、自分の見た目どおり、または
それ以上に美しく花火を撮影することが可能です。

花火写真といっても撮影方法は多種多様で、もちろん好みもありますが、今回は基礎的な撮影方法と最後に他人とは違った花火を撮りたい方向けの撮影方法も併せてご紹介したいと思います。

撮影に必要な機材

まず必要な機材ですが、基本的なものとしては以下のものがあれば最低限、花火の撮影をすることが可能です。

一眼レフ・ミラーレス一眼カメラなど

シャッタースピードが変更可能なカメラが理想的です

三脚

ブレを防ぐために必須になります

交換レンズ

色々な画角で撮影することが可能です

レリーズ(リモコン)

シャッターボタンを押す際の手ブレを防止する為です

SDカード

撮影時間が長く、撮影枚数も多くなるので大きめの容量のものがおすすめです。

SundiskのSDカードは読み込みエラーなどの不具合もなく貴重なデータを保存する上で、

安心して使えると評判です。

動画も撮るなら300MB/sのものがおすすめです。

 

その他にあったら便利なものとしては・・・

  • 予備のバッテリー
    万が一に備えて持参しておきます
  • 虫よけスプレー
    撮影中は身動きがとれないのであると便利です
  • LEDライト
    三脚を設置する位置などを確認する際に便利です
  • ブロワーやクロスなどのカメラメンテナンス用具
    万が一、レンズなどが汚れてしまった場合の備えです

 

などがあります。

花火の軌跡を写真に残すには何に気を付ける?

花火の火花を綺麗な軌跡として残すにはカメラの三大要素のうちの「シャッタースピード」に注意して撮影をおこないます。

火花を光の軌跡として残すかたちになるのでシャッタースピードは長くなければ軌跡として写真に残りません。

花火はその種類ごとに爆発するタイミングや火花の残り具合など個体差があるので、それぞれのタイミングに合わせてシャッタースピードを決める必要があります。

撮影場所の確保(ロケハン)

写真は「1に構図」と言われるほど、構図が大事になってきます。

単純な花火単体の写真ではなく、周りの風景や景色、人物など、それぞれの環境に合わせてどの位置で、どの角度で撮影するのがベストなのか、明るいうちに撮影場所を決めましょう。

また、人があまりにも多い場所だと写真に人が写り込み、さらにシャッタースピードが長い為、人がブレて写り込みます。さらには通行人が三脚などにぶつかって写真がブレたり、最悪の場合、三脚ごと転倒しカメラやレンズが破損する可能性もありますので、撮影場所を決める際は、慎重に決めましょう。

写真のイメージと画角の確認

具体的な場所が決まれば、実際に三脚を立てて、試しに撮影してみましょう。

その撮影した風景に花火が写ったときの印象や、細かな画角、撮影したい写真のイメージを持っておくことで、より綺麗な花火写真が撮影できます。

撮影時のカメラの設定

残すはカメラ側の設定です。上記にもありますようにシャッタースピードが非常に重要になってきます。

それに合わせてF値やISO感度も重要ですので、撮影の際にはカメラの三大要素のすべてを自分で好きなように設定できる「マニュアルモード」にしましょう。

シャッタースピードはその花火ごとに変化させますが、打ち上げの度に〇秒、〇秒と設定
を変更していては時間が勿体ないので、「バルブ撮影」といわれるものを使って撮影します。

バルブモードはシャッターボタンを押している間はシャッターが開き続ける設定です。
しかし、何秒もシャッターボタンを押していてはブレの原因にもなるのでレリーズリモコンを使って撮影していきます。

花火は球体上に広がっていくので、F値はある程度絞った状態で、ピントの合う範囲を
広く設定しておきます。目安としてはF8~F11ぐらいが良いでしょう。

そしてISO感度についてはシャッタースピードをひとまず8~15秒程度、F値を8~16に
設定した状態で試し撮りをしてみた上で微調節をしてください。低ければ低いほど良いです。

設定をまとめると

  • 「M」モード
  • シャッタースピードは「バルブモード」
  • F値は「F8~F11」
  • ISO感度は「100~500」 ※最終的な明るさの調整として設定

撮影直前の準備

カメラ側の設定は上記で一通りですが、あと1つ大事なポイントとして、ピント合わせです。どんなに丁度良い明るさで撮影できたとしてもピントがずれてしまっては、その写真は失敗です。その為、花火撮影する際はピント合わせも「マニュアルフォーカス」で撮影します。

花火の打ち上げ場所などは警告灯や何かしらの電灯などがある場合が多いのであらかじめ、その辺りにピントを固定しておくことで、撮影する際はシャッタースピードだけを気にするだけで済みます

打ち上げ箇所にピントを合わせる箇所がない場合は、初めに打ちあがった花火にオートフォーカスでピントを合わせ、そのままマニュアルフォーカスに切り替える方法で撮影してください。

撮影開始

準備は上記でできているので、あとはタイミングを見計らって、レリーズリモコンを使ってシャッターを切り続けるだけです。余裕があればレンズを交換することでまた違った印象の花火を撮影することが可能です。

上級者向け花火撮影術

上記の撮影方法に慣れている方や、他人とは違う味のある花火写真を撮影したい方は始めにわざとどこにもピントを合わせず、ボカしておいて花火が打ちあがり、爆発した瞬間からピントを徐々に合わせることで下のような写真が撮れます。


また逆にピントを合わせておいて徐々にピントをずらすことで、また違った写真を
撮ることもできるので、ぜひチャレンジしてみてください。

この撮影術は「福田式花火撮影術」といわれるものです。

まとめ

花火撮影をするといっても上記のようにカメラ側の設定を色々と気を付けてあげないと花火は綺麗に写真になりません。すごく難しく感じるかもしれませんが、ポイントと設定を覚えてしまえば、あとはシャッターのタイミングだけですので、これからのシーズンは花火大会が多いと思いますので、カメラと三脚を持って、でかけてみてはいかがでしょうか。

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