夜空の星が点ではなく、星の軌跡として線で残す写真や、星の動きや街並みでの人の歩く様子、日の出入りなどの一定時間での動きを数十秒から数分程度に凝縮した動画などをみなさんご存知でしょうか。
特に動画の分についてはタイムラプス動画と呼ばれ、最近ではSNS映えするとして様々な方が挙ってSNSに投稿しています。
タイムラプス撮影をする場合はある機能が搭載されているカメラでなければ、作成することはできません。
その機能とは「インターバル撮影」です。
タイムラプス動画は一定間隔でシャッターを切り、その写真をつなげて1本の動画を作成します。その為、一定間隔でシャッターを切る機能、いわゆるインターバル撮影機能が搭載されているカメラでなければなりません。SONYではその機能を有料アプリ化し、そのアプリを購入しカメラへインストールすることで、アプリに対応しているカメラであれば、タイムラプス動画を楽しむことができます。
ソニーのタイムラプスのアプリについて
ソニーには「Play Memories Camera Apps」というアプリがあり、カメラ内にインストールすることで様々な機能を追加できるものとなっています。
これにより通常ではそれらの機能に対応していないカメラでもアプリをインストールすることにより他のカメラと同じ機能を使用することができます。
今回はタイムラプスのアプリをインストールします。
アプリのインストール方法
インストール方法は2種類あり、カメラに直接インストールするか、パソコンにカメラを接続して、ダウンロード、インストールする方法です。
一般的にはカメラに直接インストールする方法が多いので今回はそちらの方法でのインストール方法をご説明いたします。
そして登録後はクレジットカード登録も済ませておきます。
次はカメラ側にてカメラからインターネット接続を行い、アプリの一覧を開きます。
様々なアプリがある中にタイムラプス(¥1,028)があるのでそれを選択します。
購入ページでは先程のSony Entertainment NetworkのIDとパスワードを要求してくるので入力すれば、インストールが開始されます。
タイムラプスアプリの使用方法
アプリを起動すると、テーマセレクションの画面になります。
雲の動きや星の動き、夕暮れ時など撮影シーンごとに適したモードがそれぞれ用意されているので、自分の撮りたいシーンに合わせてモードを選択していきます。
おすすめのテーマ
一番下のテーマはカスタムとなっており、カメラの設定でいうマニュアルモードのようなものになります。他の撮影モードで撮影しても特に問題ないのですが、カスタム以外のモードになると、自由に設定できる範囲に制限がかかってしまう為、使いづらくなってしまいます。
そこで最初からカスタムモードで自分の撮りたいシーンに合わせて設定すれば、カスタムでも問題なく撮影することができます。
アプリケーション設定方法
アプリケーション設定の中には様々な設定ページがありますが、ここでは最低限抑えておくべき設定箇所をご説明します。
撮影モード
基本的にはマニュアルでもいいのですが、夕焼けや朝焼けなどの時間の経過とともに環境露出が大きく変化する場合があるので絞り優先がおすすめです。露出が変わらない場合はマニュアルが設定しやすいです。
記録方式
撮影したデータの記録方式を3つの方法から選択します。
- 「写真のみ」
- 「動画のみ」
- 「写真+動画」
基本的には動画にするところまではカメラ側でしてくれるのですが、写真だけ保存し、レタッチをした後に自分で動画にした方が、綺麗なタイムラプスの動画を作成することができます。
その為、おすすめは写真のみですが、レタッチソフトなどのソフトがない場合は動画のみで設定しておくとよいです。
撮影間隔
撮影後に次の撮影までの間隔を決定します。この間隔が短いほど、最終的に仕上がる動画はなめらかになりますが、その分データ量も多くなります。バッテリー消費も多くなるので、バッテリー残量も見ながら設定していきます。基本的には短めで大丈夫です。
撮影枚数
最終的に何枚の枚数の動画を作成するかになります。上記の撮影間隔と同じで、枚数が増えればその分データ量が増えてしまいます。撮影間隔と撮影枚数が決まると画面下に撮影時間の目安が表示されるので、その時間を参考にそれぞれ決定していきます。
AE設定
夕焼けや朝焼けなどを撮影する際は、時間の経過とともに環境露出も変化していきます。その環境露出が変化した際に露出を自動で追従するかの設定になります。HIにすれば追従性は高くなりますが、LOの方が露出の変化を滑らかにとらえることができます。
カメラ側
マニュアル撮影の場合は、普通に写真を撮るときと同じような感覚で設定します。フォーカスはマニュアルフォーカスで被写体にピントをしっかり合わせておきます。ホワイトバランスも出来上がりのイメージと合うように設定しておき
ます。
タイムラプス撮影時の注意
夜景や星の軌跡のタイムラプス撮影をする場合は、シャッタースピードが自然と長くなっていきます。
シャッタースピードは星空撮影時には20秒などと設定する場合もありますが、それに対し撮影間隔が10秒程度に設定してしまうと、シャッターが開いた後10秒後にシャッターは切られてしまいます。その為シャッタースピードが撮影間隔を超えないように注意が必要です。
まとめ
タイムラプス撮影に関しては撮影間隔と撮影枚数さえ理解していれば、ある程度は撮影できます。通常の1枚撮影を同じ間隔で連続撮影しているだけですので、あまり難しく考えないことがなによりのコツです。
日常的にマニュアルモードでの撮影や絞り優先モードでの撮影をしている方であれば、今回のタイムラプスのアプリに限らず、他のアプリで遊んでみてはいかがでしょうか。