ゲーミングPCでゲームを楽しむには、グラボの存在が欠かせません。
選んだグラボによって、快適にプレイできるかどうかを左右するほどです。
しかし、グラボはさまざまなメーカーから販売されており、どれを選ぶべきか悩んでしまうでしょう。特に初めてグラボを購入する場合、できるだけ費用を抑えておきたい方が多いです。
本記事では、厳選したコスパ抜群なおすすめの安いグラボを紹介しています。「おすすめのグラボを知りたい」「安いグラボが欲しい」という方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
グラフィックボードとは
グラフィックボードとは、モニターに画像や映像を出力するためのパーツです。グラボ自体に高い処理能力があり、高画質でのゲームプレイを可能としてくれます。
最近のPCゲームには高画質なものが多く、グラボがないと満足に動かせないタイトルもあります。
FPSや格闘ゲームのようにコンマ数秒が勝敗を左右するゲームには、グラボの搭載が必須です。
グラボはさまざまなメーカーから発売されているので、遊びたいゲームごとに適した性能を持つモデルを選択しましょう。
安いグラボの選ぶ際に注意するポイント
安いグラボを選ぶ際には以下3つの注意点があります。
- グラボの価格
- グラボのGPU性能
- グラボの出力端子
しっかりポイントを押さえて、ゲームを快適にプレイできるグラボを選びましょう。
グラボの価格
グラボは価格によって性能に大きな差があります。負荷の高いゲームを高設定でプレイするには、5万円以上の予算が必要です。
予算 | 2万円以下 | 3~5万円 | 6~9万円 | 10万円以上 |
GPUの名称 | GTX 1650 | RTX3050 RTX 3060 RTX 3060 Ti | RTX 3070 RTX 3070 Ti RTX 4070 | RTX 3080 RTX 3090 RTX4080 |
用途 | 負荷の低いゲームのプレイ | フルHDによるゲームのプレイ | WQHDによるゲームのプレイ | 4K、高フレームレートによるゲームのプレイ |
多くのゲームを快適にプレイしたいなら、予算3万円以上でグラボを探しましょう。
予算3万円のグラボなら、フォートナイトやApexなど人気タイトルもある程度快適にプレイできます。
グラボのGPU性能
グラボは搭載されたGPUによって処理速度が異なります。各GPUの性能は以下のベンチマークを参考にしてください。
名称 | GTX 1650 | RTX 3050 | RTX 3070 Ti | RTX4080 |
性能目安 (NVIDIA CUDA® コア) | 896 | 2560 | 6144 | 9728 |
またGPUとは、グラボに組み込まれた半導体チップのことで、画像処理をする際の「頭脳」にあたるパーツです。GPUは大量のデータを短時間で処理でき、美しいグラフィックをモニターに出力してくれます。
グラボの出力端子
安いグラボを選ぶ際には、出力端子のタイプを確認しておきましょう。グラボの出力端子としては、HDMIやDisplayPortが一般的です。
- HDMI:解像度は4K、リフレッシュレートは240Hzまで対応
- DisplayPort:解像度は8K、リフレッシュレートは240Hzまで対応
2つの出力端子を比較すると、DisplayPortのほうが高性能です。しかし、8Kでゲームをプレイする方はほとんどいません。
性能よりもモニターの出力端子と対応しているかで選びましょう。
おすすめの安いグラボメーカー
グラボはさまざまなメーカーから発売されています。その中でもおすすめの安いメーカーを4つ紹介しましょう。
- MSI
- ASUS
- 玄人志向
- GIGABYTE
MSI
- 冷却性・静音性に優れている
- ショートモデルのグラボを展開
- 故障が少なくコスパが高い
MSIは台湾のマザーボード・グラフィックボードメーカーです。
MSIのグラボは冷却性能と静音性に優れています。「TwinFrozr」という独自のシステムを採用しているため、効率良く冷やせるのが特徴です。
故障が少なくコスパが高いので、自作PCの上級者からも高評価を得ています。
ショートモデルを展開しているので、省スペースPCを組みたい方にもおすすめです。
ASUS
- 安定した動作でヘビーユーザーから人気
- OCモデルが多くパワフルな性能
- ほかのメーカーよりも価格は高め
ASUSは台湾の大手PCパーツメーカーです。「グラボ選びに迷ったらASUSを買え!」と言われるレベルで、PCユーザーから人気を集めています。
OCモデルを豊富に展開しているため、パワフルな性能を求める方におすすめです。
性能面はかなり優れたメーカーですが、価格は少し高めに設定されています。
玄人志向
- ほかのメーカーと比べてリーズナブル
- PCパーツを理解している方向け
- 数少ない国内メーカーのグラボ
玄人志向は、その名の通り「PCパーツを理解している方向け」に展開されているメーカーです。ほかのメーカーとは異なり説明書が付属しておらず、サポートは1年保証しかありません。
ただし、その分リーズナブルな価格でグラボを販売しています。PCの知識があり、グラボを安く購入したい方におすすめです。
安いですが、品質に問題はないので安心してください。
GIGABYTE
- 低価格なモデルがあり、初めての方も購入しやすい
- ローエンドからハイエンドまでラインナップが豊富
- PCユーザーの中では知名度が高いメーカー
GIGABYTEは台湾に拠点を置くPCメーカーで、マザーボードやPCクーラーが有名です。グラボも展開しており、ローエンドからハイエンドまで豊富なラインナップがそろっています。
また独自の冷却システム「WINDRORCE」により、冷却性能に優れているのも特徴です。
ローエンドモデルは初めてグラボを購入する方にもおすすめです。
特におすすめのグラボ3選
まずは特におすすめのグラボ3選を紹介します。
- RTX3050
- RTX 3060
- GTX 1660 SUPER
GeForce RTX3050|GIGABYTE NVIDIA GeForce RTX3050搭載
GPU名 | RTX 3050 |
メーカー | GIGABYTE |
VRAM(メモリ) | 8GB |
出力端子 | HDMI・DisplayPort |
- 独自形状のブレードを持つ80㎜ファン3基を搭載
- 通常のスリーブファンの2.1倍の寿命
- 1670万色でカスタマイズ可能なカラーオプション
NVIDIA GeForce RTX3050」はゲーム初心者におすすめのグラフィックボードです。GeForce RTX3050は必要最低限の機能を持ち合させており価格も抑えてあります。
ただゲームを本気でやりたい方にとって、GeForce RTX3050では満足のいくリフレッシュレートは出ないと思われます。ゲーミングPCを初めて購入する方やゲームより軽い作業をメインに考えている方におすすめです。
GeForce RTX3050が搭載されたゲーミングPC
負荷の低いゲームなら、フルHDで快適にプレイできます。
GeForce RTX3060|玄人志向 GeForce RTX3060
GPU名 | RTX3060 |
メーカー | 玄人志向 |
VRAM(メモリ) | 12GB |
出力端子 | HDMI・DisplayPort |
- 90mmファン2基と大型ヒートシンク搭載
- 8pin補助電源コネクタ搭載
- ファンの回転音はゲームプレイに影響なし
玄人志向 GeForce RTX3060は、RTXシリーズの中位モデルとして扱われるグラボです。RTX 2060の後継モデルとして、パフォーマンスが向上しています。
90mmのファン2基と大型ヒートシンクを搭載しているため、重いシーンでパフォーマンスが落ちる心配もありません。
GeForce RTX3060が搭載されたゲーミングPC
静音性も兼ね備えているので、FPSで足音もしっかり聞き取れます。
GeForce GTX 1660 SUPER|ASUS GeForce GTX 1660 SUPER
GPU名 | GTX 1660 SUPER |
メーカー | ASUS |
VRAM(メモリ) | 6GB |
出力端子 | DVI・HDMI・DisplayPort |
- デュアルファン搭載で優れた冷却性能
- 8pin補助電源コネクタ搭載
- アイドリング時の静音環境を実現
ASUS GeForce GTX 1660 SUPERは、GTX 1660 SUPERを搭載したグラボです。デュアルファンとヒートシンクを搭載しているため、高い冷却性能を発揮してくれます。
またファンの回転音はほとんど気にならず、アイドリング時の静音環境を実現しているのも特徴です。
GeForce GTX 1660 SUPERが搭載されたゲーミングPC
・GALLERIA CRA5C-G60S Crazy Raccoon コラボモデル
・GALLERIA SHA5C-G60S 渋谷ハル コラボモデル
FPSをプレイするなら、GTX 1660 SUPER以上がマストです。
コスパ抜群な安いグラボ2選
とにかくコスパを重視したい方には、3万円以下の安いグラボがおすすめです。
- GTX 1650
- GTX 1660
GTX 1650|ASUS GeForce GTX1650
GPU名 | GTX1650 |
メーカー | ASUS |
VRAM(メモリ) | 4GB |
出力端子 | DVI・HDMI・DisplayPort |
- 大型ファン搭載により冷却性能が向上
- 6pin補助電源コネクタは75Wまで供給可能
- PC起動時にファンがフル回転
ASUS GeForce GTX1650はローエンドモデルのグラボです。GPUにはGTX1650が搭載されており、フォートナイトなどの人気タイトルも快適にプレイできます。
大型のデュアルファンが搭載されているので、冷却性能も優秀です。
GeForce GTX 1650が搭載されたゲーミングPC
PC起動時にファンがフル回転するくらいで、使用時の動作音は気になりません。
玄人志向 GeForce GTX1660
GPU名 | GTX1660 |
メーカー | 玄人志向 |
VRAM(メモリ) | 6GB |
出力端子 | DVI・HDMI・DisplayPort |
- 大型デュアルファンとヒートシンクによる優れた放熱性能
- 6pin補助電源コネクタ搭載
- 気にならない程度の回転音あり
玄人志向 GeForce GTX1660は90mmの大型ファンを2基搭載したグラボです。大型のヒートシンクと併せて、優れた放熱性能を発揮してくれます。
フルHDで60fpsを安定して出せるので、人気タイトルをプレイしたい方におすすめのモデルです。
いろんなタイトルを楽しみたい方は、玄人志向 GeForce GTX1660をチェックしてみてください。
安いグラボに関するよくある質問
安いグラボに関するよくある質問を3つ紹介します。
- 中古のグラボは買っても大丈夫?
- グラボが安く購入できる時期はある?
- グラボ価格高騰の影響はどれくらいある?
古のグラボは買っても大丈夫?
中古のグラボを買うのはおすすめしません。低予算でお目当てのモデルを購入できますが、外れ製品を手にしてしまう可能性があるからです。
近年は仮想通貨のマイニング需要により、酷使されたグラボが中古市場に出回っています。不良品であった場合、中古は保証もなく損してしまうでしょう。
グラボが安く購入できる時期はある?
今後グラボを安く購入できる時期があるとすれば、半導体不足が解消するタイミングです。しかし、いつ半導体不足が解消されるかは、誰にも予想できません。
安く購入できるタイミングを待っているうちに、お目当てのモデルが完売してしまう可能性もあります。
セールを活用してパソコンごと購入するのもアリでしょう。
グラボの購入を検討しているのであれば、欲しいタイミングで購入しましょう。
グラボ価格高騰の影響はどれくらいある?
グラボの価格高騰はかなり落ち着いてきました。人気モデルもかなりそろっています。
しかし、ハイスペックのグラボはいまだに品薄状態です。去年の価格高騰時期ほどではありませんが、現在も価格が不安定な時期があります。
欲しいグラボがミドルスペック以下の場合は今のうちに手に入れてしまうのがおすすめです。
価格高騰が完全に落ち着くまでは、まだまだ時間がかかる可能性があります。
コスパ抜群なおすすめの安いグラボまとめ
PCゲームを快適にプレイするにはグラボが必要です。しかし、半導体不足によるグラボの価格高騰はまだ続いています。
グラボを購入して快適にゲームをプレイしたいなら、3万円前後のコスパ抜群なモデルの購入がおすすめです。
本記事では特におすすめのグラボとして、以下3つのモデルを紹介しました。
GTXシリーズの上位モデルなので、ほとんどのゲームをフルHD環境で快適にプレイできます。
グラボの購入を検討する際は、3万円前後の高コスパモデルからチェックしてみましょう。