配信も視野に入れてゲーミングPCを探す場合、動画編集ができるミドルクラスのスペックを持ったゲーミングPCがおすすめです。
ゲーミングPCで動画編集をするには、CPU・メモリ・ストレージ・GPUのスペックに注意して選ぶ必要があります。しかし、どのモデルのゲーミングPCを選べば良いのか分からない方も多いでしょう。
本記事では動画編集を行うために必要なゲーミングPCのスペックと、おすすめのモデルを紹介しています。ゲーミングPCでの動画編集を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ゲーミングPCで動画編集はできるのか
ゲーミングPCの用途はゲームを楽しむことだけではありません。
ゲーミングPCと言っても価格帯によってスペックが異なるため、動画編集を行うにはミドルクラスのゲーミングPCが必要です。
各メーカーで販売されているゲーミングPCでは、15万円前後のモデルを選択しておけば問題なく動画編集をこなせるでしょう。
「PCでゲームをしたい!」「動画編集も楽しみたい!」という方には、動画編集用のPCよりもゲーミングPCが適しています。
ゲーミングPCであればゲームも動画編集も1台で行えるのでおすすめです。
画像編集や動画配信もできる
近年は自分がプレイしたゲーム動画をライブ配信したり、YouTubeやニコニコ動画などのプラットフォームに動画を投稿したりする方が増えています。
またゲームに搭載されたフォトモードを利用してお気に入りのスクリーンショットを撮り、TwitterやInstagramなどのSNSに投稿する方も多いです。
- デス・ストランディング
- アサシン クリード
- サイバーパンク2077
上記タイトルの投稿動画ではフォトモードを利用して撮影された画像を編集し、動画のサムネイルに使っているのをよく目にします。
ゲーミングPCが1台あれば、ゲームのプレイから画像編集や動画配信まで対応できてゲームの楽しみ方が広がるでしょう。
またYoutubeなどの動画投稿プラットフォームに投稿する場合は、投稿動画の分析も欠かせません。TubeBuddyの使い方などを参考にして、再生回数向上のルーティーンを取り入れてみましょう。
動画編集もできるゲーミングPCに必要なスペック
ゲーミングPCで動画編集を行う場合、以下パーツのスペックが重要になります。
- CPU
- メモリ
- ストレージ
- GPU
上記の中でも特に重要なのがCPUとメモリです。この2つを選び間違えると動画編集の途中にゲーミングPCがフリーズする可能性があるので注意してください。
またストレージとGPUに関しても、大容量でスペックが高いほど動画編集を効率良くこなせるようになります。
CPU
CPUはゲーミングPCの頭脳であり、そのスペックによって動画編集の処理能力に影響を与えます。
本格的な動画編集を行いたい方はIntel Core i7やAMD Ryzen7以上のCPUを搭載したゲーミングPCの購入を検討するのが良いでしょう。
またCPUの処理能力で重要となるのはコア/スレッド数です。
Intel Core i5やAMD Ryzen5は6コア/12スレッドなので、複雑な動画編集でなければ十分対応できます。
メモリ
各メーカーで販売されているゲーミングPCは、一般的に16GBのメモリを搭載しています。このため基本的に販売ページでおすすめされているゲーミングPCを選択していれば問題はありません。
またゲーミングPCへの負荷が高い作業を行うほど、大容量のメモリを用意しなければなりません。例えば4Kなどの高画質でゲームをプレイしながら同時にライブ配信を行う場合、16GBでは容量が不足する可能性があります。
画質にこだわる方や本格的な動画編集を行う方は32GBのメモリを選択しておきましょう。
ストレージ
動画編集を行うゲーミングPCにはストレージとしてSSDとHDDをひとつずつ搭載しておくことを推奨します。
ゲームだけを楽しむのであれば500GB~1TBのSSDを搭載しておけば問題ありません。しかし動画編集を行う場合は、容量の大きい動画ファイルを大量に保存することになるので、余裕を持ったストレージ容量が必要です。
またHDDに関しては外付けHDDの購入もできるので、1TB以上のSSDを搭載したモデルを選択しておき必要に応じてHDDを買い足しても良いでしょう。
GPU
ゲームと動画編集の両方を適度にこなせるゲーミングPCを求める場合、GeForce GTX1060以上のGPUが必要になります。
GeForce GTX1060は基本的な動画編集に必要なGPUの最低スペックです。144fpsなどのリフレッシュレートでゲームを楽しみたい方はGeForce GTX1660s以上のスペックを持ったGPUを選択しましょう。
動画編集もできるおすすめゲーミングPCを紹介
動画編集に必要なゲーミングPCのスペックが分かっていても、数あるモデルの中から1つを選ぶのは難しいでしょう。
ここではドスパラ・ LEVEL∞・FRONTIREから、動画編集もできるおすすめのゲーミングPCを紹介します。
- ドスパラ GALLERIA ZA7R-R37
- LEVEL∞ LEVEL-R049-iX7-TASH
- FRONTIRE FRGBX570/SG6
ぜひゲーミングPC選びの参考にしてください。
ドスパラ GALLERIA(ガレリア) ZA7R-R37
製品名 | GALLERIA ZA7R-R37 |
メーカー | ドスパラ |
OS | Windows 10 Home 64 bit |
CPU | AMD Ryzen7 5800X |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3070 |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
SSD | 1TB NVMe SSD |
HDD | – |
チップセット | AMD X570 |
電源 | 750W 80PLUS Gold |
光学ドライブ | カスタマイズにより搭載可 |
価格 | 192,478円(税込) |
GALLERIA ZA7R-R37は第4世代のAMD Ryzen7 5800XをCPUとして搭載しているため、高い処理能力とコストパフォーマンスを見せてくれるゲーミングPCです。
GeForce RTX 3070を搭載していることで、4K動画の処理などゲーミングPCに負荷のかかる作業を行っても処理速度は落ちません。
GALLERIA ZA7R-R37は高い性能を持っていますが、CPUとして搭載されたRyzen7 5800Xは発熱しやすいのがデメリットです。
またストレージは1TBのSSDのみなので、本格的に動画編集を続けるのであればHDDを買い足すのがおすすめです。
- ゲームがメインでYouTubeなどへの動画投稿もしたい方
- 人気メーカーのゲーミングPCがほしい方
LEVEL∞(レベルインフィニティ) LEVEL-R049-iX7-TASH
製品名 | LEVEL-R049-iX7-TASH |
メーカー | LEVEL∞ |
OS | Windows 10 Home 64 bit |
CPU | Intel Core i7 10700 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3070 |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
SSD | 480GB SATA SSD |
HDD | 2TB |
チップセット | Intel Z490 Express |
電源 | 700W 80PLUS Bronze |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
価格 | 218,768円(税込)〜 |
LEVEL-R049-iX7-TASHは紹介する3モデルの中でも、お手頃な価格でコストパフォーマンスに優れたゲーミングPCです。
ゲーム性能面を見ると第10世代のCore i7は第4世代のRyzen7よりも高い性能をマークしているのが特徴です。動画処理ではマルチスレッドに強いRyzen7に軍配が上がりますが、Core i7でも複雑な動画編集が可能です。
電源に700W 80PLUS Bronzeを採用したことで価格抑えており、2TBのHDDも搭載されているので動画編集の入門には最適なモデルでしょう。
動画編集には欠かせない光学ドライブが最初から搭載されているのも大きなメリットになります。
- ゲーミングPCや動画編集に初めて触れる方
- ゲーミングPCの購入予算が20万円の方
FRONTIRE(フロンティア) FRGBX570/SG6
製品名 | FRGBX570/SG6 |
メーカー | FRONTIRE |
OS | Windows 10 Home 64 bit |
CPU | AMD Ryzen7 3700X |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3070 |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
SSD | 1TB NVMe SSD |
HDD | 2TB |
チップセット | AMD X570 |
電源 | 850W 80PLUS Gold |
光学ドライブ | カスタマイズにより搭載可 |
価格 | 296,800円(税込) |
FRGBX570/SG6は1TBのSSDと2TBのHDDを搭載した、大容量のストレージを持つゲーミングPCです。
CPUに採用されている第3世代のAMD Ryzen7 3700Xは、気になるほど発熱が起こらないので付属のCPUクーラーをそのまま使用できます。また旧世代のCPUだから性能が落ちるというわけではなく、4K動画の編集にも対応できるスペックです。
動画編集に最適なストレージ容量を持ったゲーミングPCですが、光学ドライブが搭載されていないのでカスタマイズで搭載してもらうか、外付け光学ドライブで対応する必要があります。
この点だけを除けば、ゲームと動画編集の両方を長く楽しめるゲーミングPCです。
- 動画編集にも対応できるストレージ容量を求める方
- 拡張性に優れたゲーミングPCがほしい方
ゲーミングPCで動画編集はできるのか?まとめ
ゲーミングPCで動画編集を行うには、最低限のスペックを満たしていることが大切です。以下に最低限ほしいスペックをまとめておきます。
- CPU…Intel Core i5、AMD Ryzen5
- メモリ…16GB以上
- ストレージ…1TB以上(SSDとHDDをそれぞれ搭載したモデルがおすすめ)
- GPU…GeForce GTX1060以上
基本的に15万円からのミドルクラスゲーミングPCを選んでおけば、動画配信プラットフォームへの投稿用の動画を編集するには問題ありません。4Kや複雑な動画編集を行いたい方は、ワンランク上のスペックを持ったゲーミングPCがおすすめです。
本記事で紹介したゲーミングPCの中では、FRONTIREのFRGBX570/SG6がゲームと動画編集の両方をこなすのに最適です。
AMD Ryzen7 3700XとGeForce RTX 3070を搭載しており、本格的な動画編集でも楽に対応できる構成で組まれています。また動画編集には欠かせない大容量の3TBストレージを備えているのもおすすめポイントです。
ゲーミングPCを選ぶ際には、ゲーム性能だけでなくマルチタスク性能にも着目してみると選ぶべきモデルを見つけやすくなります。
本格的にPCゲームを楽しむなら、動画編集もできるゲーミングPCを使って遊びの幅を広げましょう。